DSRVが約16億円の資金調達を実施
韓国のブロックチェーンインフラ企業、DSRVが資金調達の第一弾として、約160億ウォン(約16億円)の調達を成功させました。このラウンドには韓国の主要な金融機関であるインターベスト、ナイス、SK証券が参加しており、厳しい投資環境の中でも彼らの信認を受けたことで、今後の成長に向けた重要な一歩となります。さらに、同社は来月末に予定している第2次投資ラウンドの実施も控えています。
DSRVの業務概要と成長戦略
DSRVは70以上のブロックチェーンネットワークにインフラを提供し、約4兆ウォン(約4,400億円)に上るデジタル資産を管理している実績があります。特に、バリデータおよびステーキングの分野においては、グローバルランキングのトップ10に入る実力を誇っています。今回の増資は、DSRVの強固なインフラ運用能力、持続可能な収益性、及び新規事業への拡張性が評価された結果です。
同社は、2024年度に年間107億ウォン(約10.7億円)の売上、30億ウォン(約3億円)の純利益を見込んでいます。この安定した収益は、ステーブルコインや国際的な決済インフラの展開に向けた新規ビジネスの基盤を提供しています。加えて、DSRVは仮想資産サービスプロバイダー(VASP)としてのライセンスも取得しているため、今後のビジネス拡大に向けた強い立場を築いています。
採用の加速とグローバル展開
今回の資金調達で、DSRVは国内のトップレベルのブロックチェーン技術者を積極的に採用する方針を打ち出しています。また、伝統的な資産とデジタル資産の融合を図るために、金融人材の積極的な採用にも力を入れるとのことです。さらに、同社は米国、日本、アフリカなど地域への国際展開も本格化させる予定です。
DSRVの代表取締役であるキム・ジユン氏は、「現在の厳しい市場環境においても、当社の成長性を信じて投資を決断していただいた投資家に感謝します」と語り、 「この資金調達を通じて技術力の向上と優れた人材の確保に努め、韓国のみならず世界をリードするブロックチェーンインフラ企業へと成長を続けます」と意気込みを示しました。
DSRV Labsについて
DSRV Labsは、韓国においてブロックチェーンインフラの主要企業としての地位を確立しています。2026年上半期のIPOに向けて準備を進めており、韓国政府の認可を受けた唯一のVASPバリデーターとして活動しています。70以上のノードネットワークを展開し、機関投資家向けのカストディサービスやステーブルコインを活用した決済ソリューションを先駆けて提供しています。また、国際機関や公共機関と連携し、東アジアやアフリカにおけるデジタル金融へのアクセス向上にも努めています。これからのDSRVの動向に注目が集まります。