2021年3月19日と20日、京都市の勧業館「みやこめっせ」にて「第30回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会」が開催されます。この学会は、呼吸ケアやリハビリテーションに関する最新の研究成果や技術の発表・交流の場として注目されています。そして特に注目すべきは、共同企画セッション「先天性中枢性肺胞低換気症候群(CCHS)と指定難病肺胞低換気症候群~移行期医療の推進・確立にむけて~」において、横隔膜ペーシングの新たな使用例が報告されることです。
このセッションでは、東京女子医科大学東医療センター新生児科の山田洋輔教授が、CCHS患者への呼吸管理に関して話をされます。特に、薬事承認を経て初めて行われる横隔膜ペーシングによる治療例が紹介されることから、今回の学会は医療従事者にとっても非常に有意義な情報が得られる機会となっているでしょう。
また、学会に併設される企業展示においては、USCIジャパン株式会社が管理する「NeuRx(ニューアールエックス)横隔膜ペーシングシステム」が出展されます。この装置は、国内で唯一承認を得た横隔膜ペーシング治療用の医療機器として注目されています。横隔膜に植え込まれた電極に対して電気的刺激を与えることにより、人工呼吸器に頼らずに呼吸を補助できるのが特徴です。従来の人工呼吸器に比べて、患者様のQOL(生活の質)が大幅に改善されることが期待されています。
NeuRxの特徴として、もともと人工呼吸器に依存していた脊髄損傷やCCHSの患者様でも、移動が容易になる小型で軽量なペースメーカを使用できるようになります。これにより、患者様が自宅での生活をより快適に送るための大きな手助けとなるでしょう。特に、重さは約250gで、サイズも8cm×13.7cm×3.4cmと非常にコンパクトです。
さらに、NeuRxは外出時の携帯に適しており、一般的な単2電池を用いた駆動方式のおかげで、万が一の災害時でも電源を確保する手段が容易になります。また、動きが少ないため、従来の人工呼吸器が出していた音の問題を軽減し、静かな環境での使用が可能となります。
この学会を通じて新たな治療法が認知され、医療の現場での導入が進むことが期待されます。特に、CCHSを抱える患者様に対しては、横隔膜ペーシングが新たな希望となることでしょう。
学会概要
- - 名称: 第30回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会
- - 会期: 2021年3月19日(金)~20日(土)
- - 会場: 京都市勧業館「みやこめっせ」
〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1
企業情報
- - 会社名: USCIジャパン株式会社
- - 所在地: 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-28-6
- - 設立: 1999年4月
- - 事業内容: 医療機器の輸入・製造・販売
- - 公式サイト: USCIジャパン