Lynxterの新型3Dプリンター「S300X FIL11|FIL11」が登場
株式会社システムクリエイトが、新しい工業用3Dプリンター「S300X FIL11|FIL11」を発表しました。この製品はLynxter社によって開発されており、従来のシリコーン用3Dプリンターの技術を応用し、高性能フィラメントに対応しています。プラスチックおよび高性能素材による造形が特徴で、さまざまな製造現場に革命をもたらす可能性を秘めています。
限界を超える印刷性能
「S300X FIL11|FIL11」は、IDEX(独立型ドュアルエクストルーダー)技術を採用しています。これは、2つの独立したプリントヘッドを使用することで、さまざまな形状や複雑な部品の印刷を素早く、高い精度で実現するものです。複製やミラーリング機能も搭載されており、自動化が進む現場での効率を大幅に向上させます。
スピードと精度を両立
この新型プリンターは、X・Y軸で最大1000 mm/s、Z軸で50 mm/sの移動速度を持ち、加速度は最大10,000 mm/s²です。この性能により、短時間で印刷プロセスを完了させることが可能で、アクセサリーの生産などスピード勝負の工程にも対応できます。また、ノズルの交換もわずか5秒で完了し、生産現場でのダウンタイムを最小に抑える設計が施されています。
高性能フィラメントに対応
「S300X FIL11|FIL11」は、PA-CF(炭素繊維強化ナイロン)やPEKKなどの高性能素材に対応しています。これにより、より強靭で耐久性のある工業用部品の製造が実現可能となります。さらに、加熱できる密閉チャンバーを搭載しており、熱による層剥離や変形のリスクを軽減します。
水分管理にも配慮
同プリンターには、フィラメントから水分を取り除く脱水ユニットが内蔵されています。このユニットがあることで、印刷中に水分が再吸収されることを防ぎ、糸引きや接着不良、空孔などの欠陥を回避します。最大2kgのフィラメントスプールを2つ収納可能で、安定した印刷品質を維持します。
健康への配慮も徹底
閉鎖型のチャンバーには、HEPA H14フィルターと活性炭フィルターが搭載されており、微細な粒子や揮発性有機化合物(VOCs)を99.995%除去します。これにより、ユーザーは安心してさまざまな材料での印刷を行うことができます。このような設計により、安全性と作業環境の向上が図られています。
まとめ
「S300X FIL11|FIL11」は、その多機能性と高性能により、工業用3Dプリンターとしての新たなスタンダードを打ち立てる可能性を秘めています。今後の製造業において、ますます重要性が増していくであろうこのプリンターの導入は、業務の効率化やコスト削減に寄与することでしょう。興味のある方は、システムクリエイトの公式ホームページで詳細を確認してみてください。
【会社概要】
- - 会社名:株式会社システムクリエイト
- - 設立:1992年6月19日
- - 本社所在地:大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - 事業内容:3Dデジタルツールの導入支援・販売・サポート、工作機械、受託造形サービス等
- - 公式サイト:システムクリエイト公式ホームページ