エネルギーネットワーク新サービス
2025-06-09 11:52:35

日本化薬グループ、医薬業界初のエネルギーネットワークサービスを開始

日本化薬グループが新たなエネルギーネットワークサービスを始動



日本化薬株式会社とJFEエンジニアリング株式会社は、医薬・化学業界において新たなエネルギー効率向上に向けた取り組みとして「多拠点一括エネルギーネットワークサービス(JFE-METS)」を開始しました。このサービスは、同社の高崎工場で発電された電力のほか、余剰電力を国内の12拠点に融通するというもの。2025年4月1日から運用されます。

ガスコージェネレーションシステムの導入



このサービス実現のために、高崎工場に新設されるガスコージェネレーションシステムは、約17,000世帯の電力を賄う能力を持ちます。これにより、各拠点では二酸化炭素(CO2)排出量の大幅な削減が見込まれており、高崎工場のエネルギー使用量も約18%の削減を達成することが期待されています。さらに、BOS(ブラックアウトスタート)機能を搭載しているため、停電時でも高崎工場への電力と熱の供給が続けられ、レジリエンスの向上にも寄与します。

環境目標と持続可能性への取り組み



日本化薬グループは、2050年にカーボンニュートラルの実現を目指し、2030年度までに温室効果ガスの排出量を46%削減する中期環境目標を掲げています。その実現に向け、このエネルギーネットワークサービスは重要な役割を果たすことでしょう。医薬・化学産業におけるこの取り組みは、業界初の試みです。

サステナブルな事業運営の実現



日本化薬の高崎工場では抗がん薬を中心に高品質な製品を製造しています。この新しいエネルギーサービスは、工場の生産活動において発生する熱の有効活用や、エネルギー効率の向上を通じて、さらなるサステナビリティを目指しています。エネルギーの効率的な利用とCO2排出の削減を両立させるこの新サービスに対する期待は高まります。

社長のコメント



日本化薬の社長、涌元厚宏氏は、「私たちは持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしてこのサービスを導入しました。エネルギーの効率的な利用を通じて、環境負荷の低減と生産の安定性を両立させることが期待できます」と述べています。今後も同社は地域社会との調和を図りながら、企業責任を果たしていくことを誓います。

JFEエンジニアリングの役割



JFEエンジニアリング社も、再生可能エネルギーの活用を通じて顧客に対するカーボンニュートラルなソリューションを提供しています。エネルギーサービス事業推進部の部長、坂本賢美氏は、「カーボンニュートラルを推進するために、省エネ技術の導入が不可欠です。JFE-METSは、お客様のカーボンニュートラル戦略を実現するための重要なツールです」とコメントしています。

エネルギーの未来を切り開く



このように、日本化薬グループとJFEエンジニアリングの協力により、医薬・化学業界における新しいエネルギーネットワークサービスが形成されています。双方の企業が持続可能性と環境問題への取り組みを強化することで、未来に向けた新たなエネルギーのあり方が見えてきます。この事業がどのように展開され、クリーンなエネルギー社会の実現に貢献するのか、今後の展開が楽しみです。


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会社情報

会社名
JFEエンジニアリング株式会社
住所
神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目一番地
電話番号

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