心理的安全性の影響
2021-11-05 12:00:06
心理的安全性の重要性に気づく経営者たちとその影響
心理的安全性が企業に与える影響
近年、企業における心理的安全性の重要性が注目されています。株式会社カルチャリアが行った調査によると、実に99.1%の経営者が「心理的安全性は健全な組織運営に不可欠」と回答しており、その意識の高さが伺えます。心理的安全性とは、従業員が自由に意見を表明でき、失敗を恐れずに行動できる環境を指します。この環境が整うことで、チームのエンゲージメントや創造性が高まり、結果として企業の業績にも良い影響を与えることが期待されています。
調査の概要
調査は2021年10月28日に実施され、109名の経営者から有効な回答を得ました。これにより、心理的安全性の施策が実際に企業の成績にどのように影響を与えているのかを探ることとなりました。
施策の実施状況
調査結果のひとつに、「心理的安全性を高める施策を行っている」という企業が54.1%に上ることが示されています。具体的な施策としては、「ビジョン、ミッション、バリューの共有」(71.2%)や「メンバーのキャリア形成をサポート」(54.2%)が挙げられており、これらが従業員の心理的安全性を高める重要な要因とされます。
さらに、全員が発言する機会を設けるミーティングや、1on1ミーティングの実施、メンター制度の導入といった個別対応の取り組みも多く見られました。これにより従業員は、より安心して自分の意見を表明できる環境が整えられています。
売上の向上を実感
興味深いのは、心理的安全性を高める施策を実施している企業の中で、84.7%が「売上や生産性が向上した」と感じている点です。この結果は、経営者たちが心理的安全性の確保が企業の成長に繋がることを強く認識していることを示唆しています。とはいえ、施策を実施していない企業からは、「手法や手段が不明瞭」といった壁にぶつかっている様子も見受けられました。
企業の取り組み姿勢
心理的安全性についての理解を深めたいという意欲も高く、92.7%の経営者が更なる施策実施を希望しています。すでにその重要性を認識している一方で、具体的なアクションを起こせていない企業も存在するのが現状です。
成果を上げているチームの特徴としては、「リーダーが優秀」が52.3%、「チームの仲が良い」が40.4%という結果も出ています。企業内の雰囲気が与える影響も、売上には無視できない要素と言えるでしょう。
まとめ
この調査の結果から、心理的安全性を確保することが企業の業績向上に寄与することが明らかになりました。新型コロナウイルスの影響もあり、特に「安心感」が重要視されている中で、企業はますますその取り組みを強化していく必要があります。企業全体のエンゲージメントを高め、心理的安全性を確保することで、さらなる成長を遂げる企業が増えていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社カルチャリア
- 住所
- 東京都港区麻布十番1-7-2エスポワール麻布704
- 電話番号
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