深層学習で早産・死産予防へ!nonatが第2回臨床研究を開始
株式会社nonat(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:伊藤敬佑)は、岐阜大学大学院医学系研究科医学研究等倫理審査委員会の承認を受け、第2回臨床研究を開始しました。
妊娠中の母親は、お腹の中の赤ちゃんの様子を知るために、超音波検査や分娩監視装置などの医療機器を利用します。しかし、これらの機器は高価で専門的な知識が必要なため、妊婦さんが自宅などで気軽に利用できるものではありませんでした。
そこで注目されているのが、深層学習です。深層学習は、従来の分析手法では見つけられなかった生体情報の微小なシグナルを捉えることができ、疾患の病態生理をより深く理解することができます。
nonatは、深層学習を周産期医療に応用することで、早産・死産の予防に貢献したいと考えています。
第1回臨床研究では、母体から取得可能な生体情報と子宮内環境との間にマッピング関係が存在することを証明
第1回臨床研究では、医療法人セントポーリア操レディスホスピタルとの共同研究により、同意を得られた患者様のバイオデータを解析しました。その結果、特定の条件下において、母体から取得可能な生体情報と子宮内環境との間にマッピング関係が存在することを世界で初めて証明しました。
第2回臨床研究では、より汎用性の高いモデルを構築
第2回臨床研究では、第1回臨床研究で得られた知見を基に、測定条件や対象患者の選択基準を見直し、より汎用性の高いモデルを構築することを目指します。
この研究により、妊娠中の母親は、医療資源の乏しい環境下でも、自身の妊娠状況を客観的にモニタリングすることが可能となります。これにより、医師や助産師による患者の病態把握が促進され、早産・死産の早期発見と効果的な介入につながることが期待されます。
nonatは、医師3名で創業されたスタートアップ
nonatは、医師3名で創業されたスタートアップです。女性の人生をデジタルイノベーションを通じて豊かにすることを使命としています。
現在、早産・死産を予防するための医療機器の開発を進めており、革新的なアプローチで課題解決に挑戦しています。2023年には特許出願を完了し、2024年春にはPoC(概念実証)を完了しました。
nonatは、小さな命を一つでも多く助けるために、最速の社会実装を目指して開発を進めています。