新たなヘビ図鑑「日本のヘビ」がついに登場
野外観察を楽しむヘビ愛好家にとって、待望の一冊が公開されます。この新刊「日本のヘビ」は、他に類を見ない充実した内容で、日本のヘビ43種と4亜種をしっかりと他の情報と共に網羅しています。
基礎知識から活動状況まで
本書は、まず第1章でヘビの基本的な生物学や形態学的特徴を詳述しており、ヘビの活動状況や季節変化、生息環境などを通じて観察方法を説明します。特に、観察に役立つ道具や写真撮影のテクニック、そしてヘビに関する法律や絶滅危惧種、毒ヘビに関する対処法まで、幅広い知識を提供しています。
判断力を高めるための検索表
本書には、種判別に役立つ「2つの検索表」を搭載しています。1つは簡易検索として、野外でヘビを見かけた際に目視で判別できる方法を説明しています。もう1つは、正確に種同定を行いたい場合に使う「日本産ヘビ類検索表」で、他の種との違いや重要な分類形質について深く理解することができます。
ヘビの多様性を探る第二章
第2章では、掲載されている43種と4亜種それぞれについて詳細な情報を提供しています。白背景のクリアな写真が掲載され、模式産地や分布、全長、特性、見分け方、生息環境、活動時間、食性、繁殖情報、毒性、および保全状況など多岐にわたるデータが含まれています。特に貴重なフィールド写真の数々は、実際の生態を捉えたもので、見る者を惹きつけることでしょう。
著者プロフィールとその背景
著者は、いずれも京都大学での学びを経て、蛇に関する深い知識を持つ専門家たちです。福山伊吹さんは博士(人間・環境学)で、東南アジアの爬虫両棲類を専門としており、福山亮部さんも同様に爬虫類の生態学及び行動学に精通しています。田原義太慶さんは爬虫両生類の写真家・執筆家として、堺淳さんは日本蛇族学術研究所の主任研究員として、毒蛇の研究も行っています。彼らの豊富な経験と知識が、この図鑑には色濃く反映されています。
まとめ
「日本のヘビ」は、野外観察や種判別に欠かせないヘビ愛好者必携のアイテムです。A5変判、256ページというボリュームのある内容で、定価は3,300円(税込)。2025年5月8日には書店に並びます。
この一冊で、あなたもヘビの世界をさらに深く知ることができるでしょう。ぜひチェックしてみてください!
【書籍情報】
- - タイトル: 日本のヘビ
- - 著者: 福山 伊吹、福山 亮部、田原 義太慶、堺 淳
- - 定価: 3,300円(税込)
- - ISBN: 978-4-416-52496-1
- - 出版社: 株式会社 誠文堂新光社
- - 公式ホームページ