第39回 全日本学生ライフセービング選手権大会
2024年9月28日と29日の2日間、千葉県夷隅市の御宿町にて『第39回全日本学生ライフセービング選手権大会』が開催されました。主催は公益財団法人日本ライフセービング協会(JLA)で、今回は過去最高の43チーム・755名が参加しました。選手たちは、日頃のトレーニングで磨いた技術とスピードを駆使し、人命救助に欠かせない能力を競いました。
東海大学湘南の快挙
特筆すべきは、東海大学湘南が男女ともに素晴らしい結果を残したことです。男子は昨年に引き続き優勝を果たし、女子は僅差での第2位からのリベンジを成功させました。総合成績では、男子の部で東海大学湘南が129ポイントを獲得し、日本体育大学が81ポイントで続く形となりました。女子の部でも同様に1位が93ポイントの東海大学湘南で、2位の日本体育大学は65ポイントでした。
上位入賞チームは次の通りです:
1位: 東海大学湘南 93pt
2位: 日本体育大学 65pt
3位: 慶應義塾大学 50pt
4位: 日本女子体育大学 49pt
5位: 成城大学 39pt
6位: 国士舘大学 38pt
7位: 順天堂大学 37pt
8位: 国際基督教大学 32pt
1位: 東海大学湘南 129pt
2位: 日本体育大学 81pt
3位: 早稲田大学 37pt
4位: 国士舘大学 34pt
5位: 法政大学 32pt
6位: 順天堂大学 24pt
7位: 日本大学 23pt
8位: 福岡大学 16pt
特に注目されたのは、成城大学の石黒七都選手です。彼女は2024年に開催される世界選手権大会で日本代表として出場経験があり、今大会のビーチフラッグスにエントリー。最終ヒートで東海大学湘南の正木友海選手との接戦を制し、見事な連覇を達成しました。
技術の結晶:ビーチリレーとレスキューチューブ
女子チームもまた、東海大学湘南がビーチリレーで昨年に続き優勝を果たしました。この大会でのレースでは、レスキューチューブを活用した競技も行われ、男女別のカテゴリーでの勝負が繰り広げられました。男子のレスキューチューブレスキューでは日本体育大学が優勝し、またそのチームは3×1kmビーチリレーでも勝利を収め、注目の活躍を見せました。
全学生ライフセーバーたちは、ライフセービングの専門技術を身に着け、実際の救助場面でも活躍できる能力を高めるため日々トレーニングを重ねています。日本には大学ライフセービングクラブが多く存在し、夏の暑い時期には救助活動への直接的な貢献を果たしています。
ライフセービングを通じた未来の担い手たち
この選手権大会には、初出場の1年生も数多く参加し、大学4年間という限られた期間の中でチームを編成し新しい顔触れが登場しました。特に、サーフスキーレースでは1年生の浜地沙羅選手が優勝するなど、未来のライフセーバーたちが期待されています。
また、日本のライフセービングは世界的に見てもユニークで、大学対抗のレースは他国にはない文化です。この大会を通じて、学生たちが自分自身や大切な人の命を守るために努力している姿は、ますます注目を集めています。
大会のアーカイブ視聴
さらに、今回の大会の模様はYouTubeでアーカイブにて配信されています。興味のある方は以下のリンクから視聴できます。
大会概要
- - 名称: 第39回全日本学生ライフセービング選手権大会
- - 主催: 公益財団法人日本ライフセービング協会
- - 日程: 2024年9月28日(土)〜29日(日)
- - 会場: 御宿中央海岸(千葉県夷隅郡御宿町)
- - 後援: 御宿町、国土交通省、スポーツ庁、海上保安庁、消防庁、千葉県、ちば国際コンベンションビューロー
- - 協賛: ソニー生命保険株式会社
- - 協力: 御宿町、御宿町観光協会、千葉県ライフセービング協会、特定非営利活動法人九十九里ライフセービングクラブ、一般財団法人千代田健康開発事業団・ラビドール御宿