三重県松阪市に新たに誕生した完全NON-FIT型発電所

三重県松阪市に誕生した新たなバイオマス発電所

この度、三重県松阪市に位置する「パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所」が商業運転を開始しました。この発電所は、完全NON-FIT型として知られるもので、木材及び製造業における生産副産物を活用したハイブリッド燃料を使用し、脱炭素社会の実現に寄与する事業です。

完全NON-FIT型発電所とは？

NON-FIT型発電所は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度（FIT制度）に依存せずに運営される発電所です。これにより、経済的な自由度が高まり、革新的なエネルギー活用が可能となります。この発電所は、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社が設立したパワーエイド三重合同会社が運営しており、持続可能なエネルギー実現に向けた新たな一歩を踏み出した形です。

環境への配慮と地域貢献

パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所では、事業者から回収した木質系生産副産物とプラスチック系資源をハイブリッド燃料として使用します。この新たなシステムは「インターナルカーボンサーキュレーションシステム」と名付けられ、廃棄物をただ処理するのではなく、価値ある資源として再利用する先進的な取り組みです。

このシステムによって、廃棄物の発生を抑えつつ、発電を行うことが可能になります。新しい燃料コンセプトとして「シン・バイオマス®」という名称が商標登録されており、環境に優しいエネルギー供給を目指しています。

竣工式と今後の展望

2025年4月25日には、竣工式が開催され、多くの関係者が出席しました。元環境大臣や市長など、地域の重要な人物が参加し、盛大かつ厳粛に式典が行われました。この発電所の完成により、さらなる事業展開と地域密着型の発電所の設立が期待されています。

今後もバイオマスエネルギーを活用して、脱炭素化に向けた取り組みを強化する方針です。地域の生産副産物を利用しながら、地元の電力供給を推進し、全国の各所にこれらの発電所を広げていくことを目指しています。