NTTグループの再生可能エネルギー導入に関する新施策
NTTアーバンソリューションズ(以下NTT USグループ)は、持続可能な未来を実現するため、新たに再生可能エネルギー導入に向けた戦略を打ち出しました。2050年までにカーボンニュートラルを目指し、環境負荷を大幅に削減することを目標に掲げています。今回は、その核心に迫ります。
NTTグループの方針とオフサイトPPAの導入
NTTグループは「Green Future with US」という環境スローガンを掲げ、持続可能な社会の実現に向けて日々努力しています。このスローガンのもと、再生可能エネルギーの導入が進められる背景には、国際的な脱炭素化の流れがあります。
そんな中、NTTアーバンソリューションズ・グループは、再生可能エネルギーを長期にわたり調達するために、オフサイト型のコーポレートPPA(Power Purchase Agreement)を導入することを発表しました。この契約により、特定のオフィスビルにおいて約9MWの発電能力を持つ再生可能エネルギーが利用されることになります。
具体的には、NTT都市開発が保有する4つのビル(品川シーズンテラス、ウィズ原宿、アーバンネット名古屋ビル、アーバンネット名古屋ネクスタビル)で新たに導入されるこの施策は、2025年4月から実施される予定です。期待される効果は、年間で約3,800トンの温室効果ガス削減に及ぶと言われています。これにより、同社のテナントもサステナブルな経営を実現できるでしょう。
具体的な導入物件とその特徴
1.
品川シーズンテラス
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所在地: 東京都港区港南
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延床面積: 206,025.07㎡
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階数: 地上32階、地下1階
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竣工年: 2015年
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年間使用電力量: 約17GWh
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環境への取り組み: 植栽や太陽光パネルの設置を行っており、ZEB Ready認証を取得
2.
ウィズ原宿
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所在地: 東京都渋谷区
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延床面積: 26,638.55㎡
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階数: 地上10階、地下3階
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竣工年: 2020年
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年間使用電力量: 約4GWh
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環境への取り組み: 東京都多摩地域の木材を使用した内外装の整備
3.
アーバンネット名古屋ビル
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所在地: 愛知県名古屋市
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延床面積: 72,484.81㎡
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階数: 地上22階、地下3階
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竣工年: 2005年
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年間使用電力量: 約7GWh
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環境への取り組み: スマートシティ国際認証を取得、再エネ導入の促進
4.
アーバンネット名古屋ネクスタビル
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所在地: 愛知県名古屋市
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延床面積: 30,312.91㎡
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階数: 地上20階、地下1階
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竣工年: 2022年
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年間使用電力量: 約4GWh
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環境への取り組み: AIによる空調最適制御サービスを導入
オフサイトPPAの特長とメリット
この新たなオフサイトPPAの導入は、需要家であるNTT都市開発が遠隔地の発電者から再エネを購入する形を取ります。これにより、電力供給の安定性が向上し、災害時のリスクも軽減される見込みです。NTTアノードエナジーは、複数の太陽光発電所を展開し、トラッキング型の非化石証書を活用することで、実質的に単独で再エネを供給することができます。
今後、NTT USグループは全てのビルにおいて使用電力を100%再エネ由来とすることを目指しており、さらに積極的な再エネ導入が期待されています。これは、日本国内の企業としての責任だけでなく、グローバル市場での競争力を高める一手とも言えるでしょう。
持続可能な未来のために、NTTグループが実現を目指す「Green Future with US」は、私たち一人ひとりが考え、行動することの重要性を改めて思い起こさせます。これからもNTTグループの取り組みに注目です。
【お問い合わせ】
NTTアーバンソリューションズ株式会社広報室: nttus-pr@ntt-us.com
NTTアノードエナジー株式会社広報室: 03-5444-2442