Berry社のヘルメット治療
2025-04-02 11:45:33

Berry社製ヘルメット治療が国際的な学術誌に掲載される意義とは

Berry社が開発した頭蓋形状矯正ヘルメットの研究



株式会社Berry(本社:東京都台東区、代表取締役:中野 裕士)が製造する頭蓋形状矯正ヘルメットの臨床研究の成果が、2024年10月7日に国際学術誌「Journal of Clinical Medicine」に掲載されました。この研究は、日本の医療機関が協力して行った多施設共同研究であり、乳児の頭蓋形状に悩むご家族に対し、科学的根拠に基づいた情報提供の重要性を示す貴重なデータとなることが期待されています。

研究の背景



最近増加している乳児の体位性斜頭症は、軽度のものは自然に改善することもありますが、中等度から重度の症例では医療的な介入が必要です。特に最近では、育児のスタイルや生活環境の変化により斜頭症を気にする保護者が増えており、エビデンスに基づく適切な情報提供が求められています。Berry社の研究チームは、日本の実際の医療現場から得られたデータを分析し、この問題に対する解決策を提示することを目的としました。

研究結果の概要



本研究では、頭の形のゆがみを示す指標であるCVAI(Cranial Vault Asymmetry Index)を用いて、以下のような重要な結果が得られました:
コントロールグループにおいて、全ての重症度群で頭の形の改善が確認され、最重症群で約9%、重症で約7%、中等症で約4%の改善が見られました。また、治療開始月齢が7か月未満の乳児は、CVAIの改善度合いが大きく、7か月以降でも一定の改善が確認されています。ただし、医療機関や医師による治療効果の差はほとんど見られませんでした。そして、治療に伴う頭囲の成長抑制も認められず、患者の2.2%に一時的な皮膚の赤みが見られたものの、適切な対応で改善されたことも報告されています。

研究の意義



この研究の責任者である長野伸彦准教授は、重度の体位性斜頭症は自然な成長だけでは改善が難しいことを強調しています。今回の研究は、日本国内で得られた実データに基づいて治療効果を検証しており、その成果が保護者に対する正しい情報提供に役立つとしています。さらに、Berry社もこの研究成果を意義深く受け止め、今後も医療従事者と協力しながら赤ちゃんの健康を支える製品を提供していくことを約束しています。

株式会社Berryの概要



株式会社Berryは、2021年に設立された医療機器ベンチャーです。「あらゆる人が必要な時に必要な医療が受けられる社会の実現」を目指し、3Dプリント技術やデータ解析技術を用いて医療分野の進化を目指しています。現在、全国34都道府県の140以上の医療機関でBerry製ヘルメットが使用されています。

今後も、Berry社は医療研究の成果を活かし、乳児の健やかな成長を支える製品の開発に取り組むとともに、科学的裏付けのある情報提供に努めていくでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社Berry
住所
東京都台東区元浅草3丁目7−1住友不動産上野御徒町ビル7階
電話番号

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