筑波大学の深水昭吉博士が第10回生体の科学賞を受賞
2026年2月17日に行われる第10回生体の科学賞の授賞式にて、筑波大学生存ダイナミクス研究センターの深水昭吉氏が受賞することが決まった。授賞金は500万円で、授賞テーマは「アルギニンメチル化酵素による細胞内外連結型恒常性維持の新機構」となる。この賞は、基礎医学医療研究領域での独自性と発展性の高いテーマに対して授与されており、長年にわたり研究に尽力してきた研究者を支援している。
生体の科学賞とは
1949年に創刊された「生体の科学」に基づき、基礎医学の分野で「独自性」と「発展性」を持つ研究に対して毎年500万円が助成される。近年、この助成制度は若手研究者の支援が強化される一方で、中堅研究者の助成取得が困難な状況にあり、この背景が生体の科学賞の存在意義を高めている。
受賞者紹介
受賞者の深水昭吉博士は、1959年に生まれ、筑波大学の特命教授を務めている。博士の研究は、神経体液性因子が心血管系を調節する役割に注目しており、高血圧や心不全などの疾患形成に寄与するレニン-アンジオテンシン系に焦点を当てている。彼の成果は、心血管内分泌系における病態解明や治療戦略の基盤を築く上で重要な役割を果たしている。
研究の目的と重要性
深水博士の研究テーマは、生体の恒常性を維持するために細胞内外の反応や情報伝達がどのように機能するかを解明することにある。特に、異なる生体システムが相互に関連し、環境やストレスに適応するプロセスに注目している。この研究により、慢性炎症や加齢関連疾患のメカニズムを理解する手助けとなることが期待される。
アルギニンメチル化酵素について
アルギニンメチル化酵素は、タンパク質のアルギニン残基をメチル化し、遺伝子発現制御や細胞の様々なプロセスに影響を与える。深水博士は、これらが心血管系や神経系の恒常性維持に寄与していることを示しており、その研究成果から得られる知見は新たな治療戦略の提案に結びつく可能性がある。
授賞式の詳細
第10回生体の科学賞の授賞式は2026年3月5日に東京都文京区の株式会社医学書院で行われる予定。参加希望者は、事前に財団事務局に連絡をする必要がある。日本の医学生命科学のさらなる発展は、研究者たちの不断の努力によるものであり、その中でも深水昭吉博士の業績は光り輝いている。
金原一郎記念医学医療振興財団について
公益財団法人金原一郎記念医学医療振興財団は、東京都文京区に本拠を置き、基礎医学領域の研究支援を行っている。この財団の活動は、研究助成のみならず、多岐にわたる学会や研究会への支援を行い、日本の医療研究の発展に貢献している。公式サイトも運営されているので、興味のある方はぜひ訪れてみてほしい。