新がん診断法の登場
2021-07-01 09:00:06
新たながん診断法「ArcherMETコンパニオン診断システム」の魅力と活用法
新たながん診断法「ArcherMETコンパニオン診断システム」の魅力
理科研株式会社は、がん診断技術を革新する最新製品「ArcherMETコンパニオン診断システムforバンドル」の販売を開始しました。このシステムは、非小細胞肺がん(NSCLC)のドライバー遺伝子であるMETex14遺伝子のスキッピング変異を検出するもので、次世代シーケンシング(NGS)技術を駆使しています。この技術は、がん診療におけるテポチニブの適応判断をサポートするために設計されており、がん患者への迅速かつ適切な治療アプローチを提供することを目指しています。
ArcherMETの特長
この診断システムは、以下の三つの主要ステップで構成されています。
1. 高品質のRNAの使用:独自のAnchored Multiplex PCR(AMPTM)技術を使用し、RNAライブラリーを調製します。この段階では、サンプルの核酸の品質が確認されます。
2. Illumina MiSeqDxプラットフォーム:生成したライブラリーは、次にシークエンサーで解析され、短鎖塩基配列(SBS)ケミストリーを用いられます。
3. 解析結果の報告:ArcherMETソフトウエアを使用して、METex14のスキッピング変異の有無をレポートします。
柔軟な検体使用
「ArcherMETコンパニオン診断システム」は、主にホルマリン固定パラフィン埋没(FFPE)組織から抽出されたRNAを用いることができます。FFPEが取得困難な場合には、血漿検体を用いても解析できるという特徴を持ち、患者の状況に応じた柔軟な対応が可能です。この点は、がん診療において非常に重要な要素となります。
患者への貢献
理科研株式会社の代表取締役西川裕二氏は、「『ArcherMETコンパニオン診断システムforバンドル』の販売開始を心から嬉しく思います。当社の製品を通じて、患者が迅速に適切な治療法にアクセスできることを目指しており、引き続きトランスレーショナルリサーチの進展に努めていきます」と述べています。このような前向きな姿勢は、今後のがん治療に貢献することでしょう。
製品詳細
「ArcherMETコンパニオン診断システムforバンドル」は、Invitae社製試薬キットやIllumina社のMiSeqDX用試薬キットを活用し、医学界において新たな価値を提供します。高精度な遺伝子解析によって、がん患者の治療選択肢を増やすことが期待されており、医療界に大きな影響を与えるでしょう。
理科研株式会社について
理科研株式会社は、医療や医薬、農業、食品といった分野における先進的な科学技術を研究者に提供する専門商社です。「RIKAKENは世界から最新の商品や技術を研究者に提供します。」というモットーの下、ライフサイエンスの発展に貢献することを目指しています。また、理科研は多様なニーズに応え、さまざまな研究をトータルサポートしています。
詳細な情報は、公式サイト(https://www.rikaken.co.jp/)をご確認ください。
会社情報
- 会社名
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リカケンホールディングス株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中区新栄1-33-1
- 電話番号
-
052-241-5311