5Gで開く新たな世界
2020-11-05 11:00:06

5Gを活用した新たなバーチャル交流「ABAL®システム」の全貌

バーチャルコミュニケーションの進化



近年、コンピュータグラフィックス(CG)技術の進化や、VRヘッドセットの価格が低下したことにより、バーチャルリアリティ(VR)の応用範囲は急速に広がっています。もはやVRは楽しみ方の一環としてだけでなく、業務やプレゼンテーションなど、実生活のさまざまなシーンで脚光を浴びる技術となりました。当たり前に耳にする自動運転技術の実験や、建設前の不動産情報をVRで体験することが一般的になりつつあります。

特に新型コロナウイルスの影響もあり、非接触型のイベントやコミュニケーションが求められる昨今。そこで注目を集めているのが、ABAL®システムです。このVRソリューションは、ユーザーがバーチャル空間を散策できるだけでなく、異なる場所にいる他の参加者がスマートフォンを介してその空間に参加できるという画期的な機能を持っています。

独自の空間圧縮技術



ABAL®システムは、特許を取得した独自の空間圧縮技術によって実現されたものです。平面的な表現だけでなく、ビルなどの複雑な立体形状を仮想空間で再現し、ユーザー同士のコミュニケーションを円滑に行うことが可能です。このような基盤技術をもとに、各企業のニーズに応じた多様なコンテンツがABALによって構築され、Oculus Questなどの一体型VRヘッドセットやPC、ネットワーク機器を合わせたパッケージが提供されます。

利用者は、これらのデバイスを装着するだけで、実際には体験が難しい店舗の新しい買い物体験や、企業内の社員研修にVRを活用することができるのです。これは、物理的な制約を受けることなく、多様な経験をユーザーに提供する大きな可能性を秘めています。

5Gの力で実現する未来



ABAL®システムの強みの一つとして、ドコモが提供する5G通信を活用した高速データ処理が挙げられます。従来のスマートフォンの2D動画と比べ、バーチャル空間に必要な情報量は圧倒的に多く、5Gを通じてこの膨大なデータを迅速に通信することが可能です。将来的には、実際の空間をリアルタイムでストリーミングすることも夢ではありません。

さらに、この技術により、各ユーザーはインターネット接続がされたヘッドセットを使用し、複数の参加者が同時に異なる場所からバーチャル空間に登場することができます。そのため、アクセスが集中しても問題が生じず、数千人以上の人々が同じ空間でコミュニケーションを楽しむことができるようになります。

企業活動に新たな風を



ABALは、2020年12月上旬よりこのシステムの提供を開始する予定です。「バーチャル体験の共有」をテーマに掲げ、今後もVR技術の特化した研究開発を進め、新しいビジネスモデルの構築を目指します。この取り組みによって、多くの企業が新たな販促活動やプロモーション活動を展開し、より一層の発展を遂げることが期待されています。

NTTドコモの執行役員である坪谷寿一氏はこのシステムについて、「これまでにない多階層のVR空間と2Dビデオ通話機能を組み合わせた革新的なソリューションであり、企業様のニーズに応える強力なツールです」と述べています。この協業により、多様な企業活動が活性化されることが望まれています。

まとめ



株式会社ABALは、東京都目黒区に本社を構える企業で、今後もバーチャルリアリティを利用した新たな可能性を追求していくことでしょう。彼らの取り組みが、私たちのビジネスや日常生活にどのように影響を与えるのか、今後の動向から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社 ABAL
住所
東京都目黒区東山1-17-16
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。