株式会社CaTeがシリーズBラウンドで15.8億円の資金調達を実施
株式会社CaTe(以下「CaTe」)は、2025年8月にシリーズBラウンドの1stクローズを迎え、リード投資家として未来創生3号ファンド(スパークス・アセット・マネジメント株式会社)やみずほキャピタル株式会社などから合計15.8億円を調達しました。これにより、創業以来の累計資金調達額は22億円に達しました。新たに集めた資金は、心臓リハビリプログラムの医療機器開発に活用され、より健康的な社会の実現を目指します。
CaTeのビジョンと事業概要
CaTeは、心疾患患者に向けた自宅で行える心臓リハビリプログラム医療機器の開発を行っています。心疾患は、国内外で多くの死亡者を出している重大な病気であり、再入院率も高いことが課題となっています。特に日本では外来心臓リハビリへの参加率が低く、これが医療負担を一層深刻なものにしています。CaTeは、こうした課題に対処すべく、自宅での心臓リハビリを実現するための遠隔システムの社会実装を進めています。
資金調達の背景と今後の展開
2024年には、心臓リハビリプログラムを用いた特定臨床研究が予定されており、主要な評価指標において有効性が確認されつつあります。今後は、今回の資金を使って社会実装に向けた治験の開始や組織体制の強化を図ります。また、新規事業の開発を進めることで、健康的な社会の実現に舵を切っていきます。
CaTeのミッションは「Exercise is Medicine」。この理念をもとに医療界に新思考をもたらし、心疾患患者がより良い生活を送れるよう支援することを目指しています。
投資家からの期待の声
新たに出資した投資家からは、CaTeの開発する心臓リハビリアプリの社会的意義に対する期待が寄せられています。「心不全は大きな社会問題であり、CaTeの技術が多くの患者に新たな希望を与える」とのコメントがあり、加えて「安全で有効なリハビリプログラムの提供により、患者のQOL向上に貢献することができる」との意義を感じたと述べています。
既存の株主たちも、ストレングスを持ったチームに高い期待を寄せており、「CaTe社が心疾患に関連する社会課題を解決するために挑戦を続ける姿勢に敬意を表するフレーズが多数寄せられました。
CaTeの社会的インパクト
CaTeが目指す心臓リハビリプログラムは、多くの患者の日常に革命をもたらす可能性を秘めています。特に高齢社会の進展に伴い、心疾患はますます多くの人々に影響を与える病気であり、CaTeのソリューションがどれほど社会に貢献できるのか、今後注目が集まります。心臓リハビリの重要性が認識されている今こそ、CaTeのビジョンは現実のものとなるでしょう。
株式会社CaTeの概要
- - 設立年: 2020年3月18日
- - 所在地: 東京都文京区本郷5-25-13 スカイビジョンビル5階
- - 役員: 寺嶋 一裕(代表取締役)、宮崎友騎(CFO)
- - URL: CaTe公式サイト
今回の資金調達により、株式会社CaTeは新たなステージへと進むことになります。医療機器の開発を進め、心疾患患者の生活を改善し、健康的な社会の実現に貢献していくことを願っています。