次世代AI「Sapisエンジン」展示開始
2025年8月、広島県福山市の技術開発拠点「せとうち Tech LAB」で、ete JAPAN株式会社と株式会社デジタルツイン総合研究所が共同で開発した次世代AI「Sapisエンジン」の展示が始まりました。この展示は、地域の未来を描く重要な一歩として位置づけられています。
せとうち Tech LABの意義
福山市は、独自の地理的特徴を有しており、都市部から中山間地域、工業地帯、さらには離島に至るまで多様な側面を持つ中核都市です。「せとうち Tech LAB」は、このような多様性を活かし、AIなどの先進技術を駆使して地域課題の解決と新たな産業の創出を目指すイノベーションの拠点となっています。
Sapisエンジンが提案する新しい方向性
展示されているSapisエンジンは、個人の興味や志向を深層的に捉えるプロファイリング技術を有し、地域の資源や人材、学びの連携による「自己実現支援」を提案します。教育、HR、まちづくりなど、さまざまな分野に応用可能であり、地域起点の社会実装モデルを具体化することが目的です。
地域社会に寄り添ったAIの役割
ete Japanでは、Sapisを単なるAIエンジンとしてではなく、地域社会の意思決定を支える「OS(Operating System)」として位置づけています。この展示を契機に、多様な主体とともに地域の未来をともに創り上げていくことが期待されています。
今後の展望と共同実証
展示はSapisエンジンの社会実装フェーズへの第一歩に過ぎず、地域住民や学生がAIを駆使する「共創型UI」の体験型展示や、福山をモデルとした教育・キャリア支援のシナリオ展示、中山間地域におけるAIマッチングなど、さまざまなアップデートが予定されています。具体的な実証実験を通じて地域の活性化を図ることが目指されています。
企業の背景と展望
ete Japan株式会社は、広島県三原市を本拠地に、地域課題解決を目指したテクノロジー企業です。AIを使用したプロジェクトを瀬戸内エリアで展開し、2025年には本社を移転し、より拡充した社会実装に旅立ちます。
また、株式会社デジタルツイン総合研究所は、ete Japanの技術を利用し、教育や人材開発分野への市場展開を進めています。新たな産業分野への応用を目指し、地域に根ざした実証実験を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。
この展示を通じて、地域イノベーションの新たな道筋が切り開かれることが期待されます。地域発のAI活用により、未来の社会がどのように変わっていくのか注目が集まります。