未来の発明家たちが集結!第7回樫尾俊雄発明アイディアコンテスト
2024年11月17日、オンラインで開催された「第7回樫尾俊雄発明アイディアコンテスト」の最終審査会。全国の小学生から237点もの応募があり、その中から選ばれた10名のファイナリストたちが、熱意のこもったプレゼンテーションを披露しました。
このコンテストは、カシオ計算機創業者である故・樫尾俊雄氏の発明精神を受け継ぎ、子供たちの創造性を育み、発明を通じた社会貢献への喜びを伝えることを目的としています。
栄えある受賞者たち
今年のコンテストでは、独創性と社会への貢献度、実現可能性などを基準に厳正な審査が行われました。
最優秀賞(樫尾俊雄賞)
低学年の部: 鳥海 櫂生さん(東京都サレジアン国際学園目黒星美小学校1年)
作品名:「雨しずく、カラッとかいさつ」
雨の日、電車に乗る際に傘やカバンが濡れる不便さを解消する、改札に設置された温風装置のアイデア。
高学年の部: 野口 こころさん(東京都江戸川区立西一之江小学校5年)
作品名:「かさぶたBANK改め爪BANK!」
皮膚移植が必要な人を支援するため、爪を集めて皮膚再生に役立てるというユニークなアイデア。
優秀賞(発明記念館賞)
低学年の部: 佐藤 大悟さん(東京都荒川区立第四峡田小学校3年)
作品名:「牛のゲップが世界をすくう!“O2ぼ牛”(オーツーボウシ)」
牛のゲップから排出されるメタンガスを酸素に変換する帽子型装置のアイデア。環境問題への意識の高さがうかがえます。
高学年の部: 永井 彩羽さん(東京都小金井市立小金井第一小学校4年)
作品名:「盲ろう者のためにある「白状ポケット」」
盲ろう者の日常生活を支援する、白杖や点字を活用したポケット付き衣服のアイデア。
発明アイディア奨励賞
低学年の部: 瀧山 夢叶さん(東京都サレジアン国際学園目黒星美小学校2年)
作品名:「トイレでけんこうチェック!“チェット”~チェックトイレ~」
高学年の部: 水谷 斗緒さん(愛知県刈谷市立住吉小学校5年)
作品名:「手と心で感じるプラネタリウム」
審査員特別賞
低学年の部と高学年の部それぞれ2名ずつが受賞しました。
審査員のコメント
審査員長を務めた樫尾隆司氏は、「子供たちの発想力は素晴らしく、未来への希望を感じた」と講評。応募作品には、生活の利便性を高めるものから、社会問題の解決に繋がるもの、体の不自由な人を支援するものなど、多様なアイデアがありました。特に、昨年度からテーマに加わった「体の不自由な人に役立つもの」に関する作品には、深い共感と温かい思いやりが感じられたそうです。
受賞作品は樫尾俊雄発明記念館に展示
受賞作品は、東京都世田谷区にある樫尾俊雄発明記念館で展示されます。子供たちの創造性あふれる発明の数々を、ぜひその目で確かめてみてください。
まとめ
今回のコンテストは、子供たちの無限の可能性と、発明を通じた社会貢献への情熱を改めて感じさせてくれるものでした。彼らの未来の発明に、期待せずにはいられません。