生体の科学賞受賞
2024-02-27 12:47:18

月田早智子博士が第8回生体の科学賞を受賞!基礎医学の新たな進展を示す

月田早智子博士が輝かしい業績を讃えられる



2024年2月15日、公益財団法人金原一郎記念医学医療振興財団は、帝京大学先端総合研究機構の月田早智子教授に第8回生体の科学賞を授与することを発表しました。この賞は、基礎医学医療研究における優れた業績を称えるもので、授賞金額は500万円です。

生体の科学賞とは



生体の科学賞は、1949年に創刊された雑誌「生体の科学」の理念に基づき創設されました。毎年、基礎医学や医療研究において独自の視点と発展性を持つテーマに対し、1件のみの研究に助成金を供与します。若手研究者への支援が増加する中で、中堅層の研究者にとっては助成金を獲得することが難しくなっている昨今ですが、この賞はますます価値を高めています。

受賞者、月田早智子博士のご紹介



月田早智子博士は1954年1月14日生まれで、帝京大学先端総合研究機構に所属しています。彼女は東京大学で解剖学の研究を始め、1986年には東京都臨床医学総合研究所に研究室を設立しました。ここで、電子顕微鏡や光学顕微鏡を駆使し、細胞生物学の新しいアプローチを確立しました。

特に、彼女は1989年にタイトジャンクションという細胞間の接着構造を単離することに成功し、その後も多くの画期的な発見に貢献してきました。彼女の研究は、上皮バリア機能が生体の恒常性や動的な機能に与える影響を解明することに寄与しています。

月田博士のキャリアは、結婚や出産といったライフイベントを両立させながらも研究を続け、多くの女性研究者や働く女性たちに大きな励ましを与えています。彼女の取り組みは、ライフワークバランスやダイバーシティの推進にも寄与しており、次世代の女性たちにとっての手本となっています。

授賞理由



生体の科学賞の選考委員によると、月田博士の研究は生体と外界との境界である上皮バリアに関する重要な進展を示しており、タイトジャンクションを単離する手法を世界で初めて確立したことが評価されました。この研究を通じて、さまざまな病態と関連するクローディンファミリーの発見や、上皮バリア機能の多様性の解明に取り組んでいます。

授賞式の詳細



第8回生体の科学賞の授賞式は2024年3月8日(金)に東京の株式会社医学書院で開催される予定です。このイベントには広く一般からの参加も歓迎されています。参加を希望される方は、財団事務局に連絡することが推奨されています。

さらなる支援の為の財団



公益財団法人金原一郎記念医学医療振興財団は、基礎医学医療に関するさまざまな研究活動に対し助成を行っています。正式ホームページからもさらなる情報が得られるので、研究者や関心のある方々には確認することをお勧めします。助成がもたらす可能性を通じて、日本の基礎医学と生命科学の発展を目指していきます。

会社情報

会社名
公益財団法人金原一郎記念医学医療振興財団
住所
東京都文京区本郷1-28-24IS弓町ビル 7階
電話番号
03-3815-7801

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