不登校やLDの子どもたちに新たな学びのチャンスを提供する『ライズぷらす』

不登校やLDの子の学びを支援する新サービス『ライズぷらす』

不登校や学習障害（LD）とされる子どもたちへの支援が急務とされる中、特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所が提供する新たなウェブサイト『ライズぷらす』が開設されました。このサービスは、これまで多くの子どもたちに学びの機会を提供してきた同法人が運営する「むすびつくばライズ学園」と連携し、子どもたちが自分らしく学ぶための情報とリソースを無料で提供するものです。

学びの環境の実態と課題

最近の文部科学省の特別部会では、不登校児童生徒への質の高い学びを保障することが重要と指摘されています。具体的には、適切な評価や一人ひとりに合った学びの仕組みづくりが求められています。しかし、不登校の原因は多様であり、特に学習面での苦手意識から不登校になる子どもが増加している現状があるのです。

2012年度と比べて、2023年度の不登校生徒数は約3.1倍に達し、34.6万人にも増加しています。これを受け、学ぶ機会を提供するフリースクールなどが整備されつつありますが、学習障害や学び方の違いへの対応はまだ不十分です。経済的な理由や家庭の事情でフリースクールを利用できない子どもたちが多数存在するのも現実です。

『ライズぷらす』の概要と提供内容

「ライズぷらす」は、子どもたちが学ぶことに困難を感じている方々に向けた会員制ウェブサイトです。このサイトでは、学び方の違いや苦手をサポートするための動画、PDF教材、WEBアプリなどを無償で提供しています。また、保護者や教育支援者向けに研修教材も配信されており、学びを支える大人たちのスキル向上も促進されています。

同ウェブサイトでは、収益が無償講座やフリースクールへの支援金に充てられるため、循環型の支援システムが可能です。利用は簡単で、ベーシックコースは無料、さらにベーシックプラスコースが月額550円、サポートコースが月額600円から利用することができます。

どのようにサポートされるのか

『ライズぷらす』の教材は、むすびつくばライズ学園の4年以上の教育経験をもつスタッフによって作成されています。実際に現場での知見をもとにしているため、子どもたちがどの段階でつまずくのかを把握し、スモールステップでの学びを提供しています。また、インタラクティブな学習を通じて、視覚や聴覚に強い生徒に対して最も効果的な方法で情報を提供する工夫がされています。

設立の背景と今後の展望

『ライズぷらす』の開設は、子どもたちの様々な学びのニーズにこたえるための一環であり、今後も多くの団体と連携し、新たな支援の枠組みを作っていくことが期待されています。この活動により、子どもたちが自分のペースで学び、自信を取り戻すことに繋がることでしょう。

リヴォルヴ学校教育研究所では、今後もオリジナル教材を通じて不登校やLDへの理解を深め、子どもたちの学びを支援していく考えです。教育の現場をより良くするために、私たちができることは何かを常に考え続け、行動に移していく姿勢が求められています。