有機栽培のシャンパーニュが示す新しい時代の幕開け
2024年、メゾン・テルモンが新たにリリースしたのが「レゼルヴ・ド・ラ・テール(オーガニック)」の2021年ヴィンテージ。これは、有機栽培によって育てられた葡萄のみを使用した、環境への配慮が込められた一品です。このシャンパーニュは、自然と調和した生き生きとしたテロワールを体現しており、単なる飲み物を超えた特別な存在となっています。
メゾン・テルモンは、シャンパーニュ地方で100年以上の歴史を持ち、世代を超えて自然と対峙し続けてきたノンコンプライアンスの象徴的存在です。“母なる自然の名のもとに”という理念のもと、彼らは豊かな自然環境を守りながら、シャンパーニュの醸造を行っています。この思想は、今回のリリースにも色濃く反映されています。
「レゼルヴ・ド・ラ・テール(オーガニック)」は、除草剤や化学肥料、殺虫剤を一切使用せず、有機栽培の葡萄のみを利用しています。しかし、実際のところ、シャンパーニュ地方では、有機認証を取得している葡萄畑は全体の5%にも満たないという厳しい現実があります。そんな中で、有機栽培された葡萄を使用したこのシャンパーニュは、特別なエネルギーをもたらし、テロワールの活力や味わいを見事に引き出しています。
今般の2021年ヴィンテージは、シャルドネ、ムニエ、ピノ・ノワールの3種類の葡萄品種が組み合わさり、互いの特性を引き立て合うハーモニーが生まれています。ジャスミンやスパイスの香り、ホワイトペッパーやエキゾチックなフルーツが絶妙に絡み合い、洗練されたエレガンスを持つシャンパーニュが完成しました。2021年は、雨や霜、雹に見舞われた厳しい年でしたが、その中でも特に新鮮さを持った素晴らしい葡萄が収穫されました。
メゾン・テルモンのセラーマスターであるベルトラン・ロピタルは、シャンパーニュの製造において、葡萄が育つ土地の活力や生物多様性の重要性を強調します。「優れたシャンパーニュを作るためには、私たちの大地を敬うことが必要です」と彼は語ります。すなわち、オーガニックの理念は単なる流行ではなく、より優れた品質と環境保護を実現するための方法なのです。
メゾン・テルモンは、これまでにもサステナビリティに対する多くの具体的な取り組みを行ってきました。軽量なボトルの開発や不要な包装を廃止するなど、環境への影響を最小限に抑えた製造プロセスを追求しています。また、2050年までのネットゼロ目標を掲げ、炭素排出量削減の実現に向けた施策を進めています。これらの努力は、彼らのシャンパーニュに込められた理念をさらに深く、そして製品としての価値を高めています。
現在、テルモンはレミーコアントロージャパンの傘下にあり、環境と革新性を両立させたシャンパーニュ造りを進めています。出資者には俳優のレオナルド・ディカプリオも名を連ね、彼の環境への熱意もテルモンの活動を後押ししています。これにより、テルモンはサステナブルなシャンパーニュの先駆者として、成熟した楽しみを提供し続けるのです。
この「レゼルヴ・ド・ラ・テール(オーガニック)」は、私たちの飲むシャンパーニュがどのように地球と繋がっているのかを教えてくれます。環境に優しい製法を通じて、シャンパーニュ造りの真の芸術性が顕在化し、結果として卓越した品質を実現しているのです。これからの時代、私たちの選ぶ飲み物が持つ意味や価値も、ますます重要になってくることでしょう。
メゾン・テルモンの「レゼルヴ・ド・ラ・テール(オーガニック)」を通じて、自然との共生の大切さ、そしてその結果として生まれる美しさと卓越性を改めて感じることができるのではないでしょうか。