台湾・香港人が選ぶ日本旅行の食文化
最近、台湾人や香港人を対象にした調査によって、日本旅行中に食べたい名産品やご当地グルメに関する興味深い結果が発表されました。この調査を実施したのは、台湾人・香港人向けの観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」で、3644の有効回答を得ています。
調査の背景
日本政府は地方を中心としたインバウンド誘客施策を強化しており、その一環として行われた今回の調査。調査の結果、訪日したい理由として「地元の名産品を食べたい」という声が非常に多いことが判明しました。なんと、回答者のほぼ全員が、訪れた地域の名物料理を食べてみたいと考えているとのことです。
食品ランキングが示す人気
最も人気のある名産品は、岐阜県の「飛騨牛」と「高山ラーメン」で、合計で55%の回答者がこの組み合わせを選びました。次に人気なのは「北海道のジンギスカンとラーメン」で、51.2%が票を投じました。そして、3位には「兵庫県の神戸牛と明石焼き」が、51%の支持を集めています。日本の肉料理がいかに人気かを物語っていますね。
訪日希望の都道府県
また、訪日旅行で行きたい都道府県についても質問が行われました。1位は「北海道」で圧倒的な支持を集めましたが、特筆すべきは訪日回数10回以上の人たちの反応です。彼らの中では「岡山県」が9位に食い込んでいます。この結果は、訪日時に多くのリピーターが岡山のフルーツの魅力に注目していることを示唆しています。
例えば、岡山の「桃」は非常に人気で、「最高のシャインマスカットは岡山にある」との声も多く上がりました。また、倉敷などの観光スポットについても訪問したいという意見が多く見られます。
台湾・香港市場の重要性
台湾と香港からの訪日観光客の旅行消費額は、2024年のデータではそれぞれ約2639億円と1743億円に達しました。合算すると4382億円となり、中国の4420億円との差が僅かとなっていることも注目されます。
台湾人・香港人の食文化への関心は高く、食事が旅行の重要な要素となっています。彼らは、食のほかにも自然景観や文化体験に興味を持つことが判明しましたが、食に関する理由が全体の約12%を占め、旅行計画時には食の選択が大きな役割を果たすという結果が得られました。
結び
これらの調査結果から、日本の地域性豊かな名産品やご当地グルメは、台湾人や香港人の訪日旅行を促す重要な要素であることが浮き彫りとなりました。岐阜県の「飛騨牛」と「高山ラーメン」がその象徴とも言えるでしょう。今後も、各地の名産品を活かしたインバウンド戦略が求められています。これにより、さらなる観光客の誘致が期待されるでしょう。