M&A注意喚起
2024-10-29 12:56:57

M&A仲介協会が不適切な取引に関する注意喚起を発表

M&A仲介協会の不適切な取引への注意喚起



M&A(合併・買収)仲介業界の健全化に向けた取り組みとして、一般社団法人M&A仲介協会が不適切なM&A取引に関する注意喚起を行いました。この協会の幹事会員であるM&Aキャピタルパートナーズ株式会社(MACP)は、事業承継を考える中小企業経営者に向けて、その重要な情報を提供しています。

不適切な譲受け事業者とは



不適切な譲受け事業者とは、譲渡企業の経営権を取得した後、譲渡側の経営者が行っていた個人保証を解除せずに、企業の資産を抜き取るなどし事業を放置したり、失踪したりすることがあるとされます。こうした事業者は資力が乏しいため、中小企業には大きな影響を及ぼす可能性があります。

M&A仲介協会の設立と目的



M&A仲介協会は、2021年10月に設立され、中小企業庁が推進する「中小M&A推進計画」に基づいて公正で円滑なM&A取引を目指しています。会員数は現在129社を数え、年間約2200件のM&Aを支援しています。これらの活動を通じて、業界の健全な発展を図っています。

新しい取り組みと自主規制



協会では、不適切な譲受け事業者の情報を共有するための「特定事業者リスト」の運用を2024年10月から開始します。このリストにより、不正な取引から中小企業を守る仕組み作りを進めていきます。また、倫理規程を設け、広告・営業、コンプライアンス、契約上の重要事項説明のいずれについても自主規制を行っています。

中小企業へのアドバイス



M&Aを検討している経営者には、経営者保証が解除されないリスクがある場合が多いことを認識してもらいます。そのため、M&A支援業者を選ぶ際には、専門の基準を設けている業者を選ぶことが重要です。M&A仲介協会は、こうした状況を踏まえ、会員に経営者保証に関する基準を遵守するよう強く促しています。

苦情相談窓口の設置



協会では、不適切なM&A取引に関する相談窓口を設置しており、問題を抱える企業からの相談を受け付けています。今後、協会は定期的に経営者向けに講座やシンポジウムを開催し、情報提供に努める方針です。

まとめ



M&A仲介協会の取り組みは、健全なM&A取引を守るための重要な施策です。中小企業経営者のみなさんは、適切な情報を持ち、不適切な譲受け事業者から身を守る必要があります。今後も協会の動きに注目していくべきでしょう。


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会社情報

会社名
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
住所
東京都中央区八重洲2-2-1東京ミッドタウン八重洲セントラルタワー36階
電話番号
03-6770-4305

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