Zevero社、グローバル展開へ
2024-04-17 11:00:02
英国発カーボンアカウンティング企業Zevero、LEVELUP社に買収されグローバル展開へ
英国発カーボンアカウンティング企業Zevero、LEVELUP社に買収されグローバル展開へ
英国を拠点とするカーボンアカウンティング企業Zevero社が、シンガポールに拠点を置く気候テックスタートアップ企業LEVELUP社に買収されたことが発表されました。この買収によって、Zevero社はLEVELUP社のグローバルネットワークと資本力を得て、脱炭素化市場における事業を大幅に拡大していくことになります。
Zevero社:革新的な炭素会計プラットフォーム
Zevero社は、AIを活用した独自のソフトウェアプラットフォームを提供することで知られています。このプラットフォームは、企業のサプライチェーン全体におけるCO2排出量の測定、管理、削減を支援する機能を備えています。食品・飲料業界を中心に、既に13カ国以上の顧客にサービスを提供しており、5,000万kgCO2eの排出量削減に貢献してきました。
買収の背景と今後の展望
今回の買収は、数百万ポンド規模で行われました。両社はzeveroブランドの下で統合され、アジア、ヨーロッパ、米国市場への事業拡大を目指します。特に、急成長が期待される150億ドル規模の脱炭素経営市場において、大きな存在感を示すことを目標としています。
Zevero社の共同設立者であるBen Richardson氏とGeorge Wade氏は、企業が自社の環境への影響を正確に把握し、効果的な対策を講じることの難しさから、Zevero社を設立しました。従来のスプレッドシートやPDFを使った方法では、リアルタイムでの排出量把握が困難であることから、AIを活用した革新的なプラットフォームを開発したのです。
買収後も、Richardson氏とWade氏はZevero社の経営に参画し、LEVELUP社のCEOである谷内樹生氏、シリアルアントレプレナーの倉富佑也氏と共に、Zevero社の製品開発と事業拡大を推進していきます。谷内氏は、大手ライフサイエンス企業での豊富な経験を持つグローバル経営者であり、Zevero社の国際展開を加速させる上で重要な役割を果たすと期待されています。倉富氏は、複数のスタートアップ企業の設立・売却実績を持ち、その経験とネットワークがZevero社の成長に大きく貢献するものと思われます。
Zevero社の強み
Zevero社の強みは、AIを活用したリアルタイム分析による正確な排出量測定、自動化された排出計算、そして幅広い業界への対応力です。これらの強みを活かし、Zevero社は、企業のネットゼロ目標達成に向けた支援をさらに強化していきます。
若き起業家の挑戦
2020年に設立されたZevero社は、わずか3年で急成長を遂げました。20代前半で会社を設立した若き起業家たちの情熱と挑戦が、世界的な脱炭素化の流れを加速させる力となるでしょう。
今後の展開
Zevero社は、買収を機にグローバル展開を加速させ、脱炭素化市場におけるリーディングカンパニーを目指します。LEVELUP社との連携により、より多くの企業が環境問題に取り組むための支援体制を構築し、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
Zevero Pte. Ltd.
- 住所
- 1 MARINA BOULEVARD #28-00 ONE MARINA BOULEVARD SINGAPORE (018989)
- 電話番号
-
65-9156-5522