不妊治療の革新
2022-10-11 10:41:39

アークス、東京大学の支援プログラムで不妊治療革新に挑むロボット技術の開発

アークスが目指す不妊治療の革新



株式会社アークスが、不妊治療領域における革新的な取り組みとして、東京大学協創プラットフォーム開発が運営する支援プログラム「1stRound」に採択されました。このプログラムは、大学関連の技術やアイデアを事業化し社会実装することを目的とした国内最大規模のインキュベーションプラットフォームであり、アークスにとって大きなチャンスとなります。

不妊治療の現状と課題



近年、不妊治療(ART・生殖補助医療)の需要は急増しており、日本では約14人に1人がこの手法で子供を授かっています。しかしながら、この分野は「胚培養士不足」という深刻な課題を抱えており、現場での人材確保が緊急の課題となっています。

アークスの取り組み



アークスはこの課題を解決するために、ロボットやAI技術を用いた製品の開発に注力します。具体的には、受精から受精卵の培養、さらには胚の凍結・融解に至る各プロセスを自動化するツールを開発する計画です。このプロジェクトは、医療機関や大学、企業との連携を基に進められ、技術開発と実証実験を通じて具体的な製品を市場に提供することを目指しています。

1stRoundの支援内容



採択後は、アークスには最大1,000万円の活動資金が提供され、さらにハンズオン支援が受けられます。東京大学IPCとの連携を深めながら、資金調達や経営人材の育成、事業連携のネットワークも活用できるため、アークスにとっては一気に成長するチャンスといえるでしょう。

過去6年間で「1stRound」では60チーム以上が採択され、多くの企業が資金調達を成功させており、その成功率は約90%に達しています。アークスもその流れに乗ることで、起業初期からの明確な戦略を描くことが期待されています。

産学医連携の意義



アークスは、東京医科歯科大学の池内教授や順天堂大学の河村教授と連携し、実際の臨床現場でのニーズを踏まえた製品開発を進めています。アークスの強みは高品質な製品と優れたUI/UXの提供にあります。将来、アークスの製品が世界のART現場で活躍し、患者様の負担を大きく軽減することが期待されています。

期待される影響



アークスの代表取締役社長、棚瀬将康氏は、今回のプログラムに選ばれたことを評価し、協力を得て新たな課題解決に挑む意義を強調しました。また、ARTが保険適用となったことで、患者にとってよりアクセスしやすくなることが期待されます。この変化により、アークスの取り組みが一層光を浴びることでしょう。

未来を見据えて



不妊治療の分野におけるロボット技術とAI技術は、今後ますます需要が高まることが予想されます。アークスは、産学医の連携によって、高い品質の製品を開発するだけでなく、不妊治療における新たな解決策を全世界に提供することを目指しています。本プロジェクトの進展に注目が集まる中、アークスのさらなる成長が期待されます。

会社情報

会社名
株式会社アークス
住所
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F-C
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。