バランスの取れたデジタル・トラストの構築に向けたパートナーシップ
2023年、Trust and Safety Africa Academy(TSAA)と一般社団法人トラスト&セーフティ協会(JTSA)は重要な一歩を踏み出しました。彼らはデジタル・トラストと安全性の向上を目的とした戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結しました。このアライアンスは、オンライン空間の進化とともに高まるデジタルリスクに対抗するために、アフリカと日本の知見を結集することを目指しています。
パートナーシップの背景と目的
今や、技術の進化や国境を越えるデジタルリスクは、私たちの社会を大きく変えています。特にオンライン空間は、多様なリスクが孕まれています。TSAAとJTSAのパートナーシップは、これら地域特有のリスクを明らかにし、国際的な安全ガバナンスや標準化のプロセスにおいて重要な役割を果たします。彼らが協力することで、国際的な場においても地域の実情を反映した安全基準の策定が可能になると期待されています。
協力領域
本MoUに基づき、TSAAとJTSAは以下の重要な領域での協力を進めます:
1.
能力開発の支援:共同ワークショップやトレーニングセッションを通じてスキルを向上させること。
2.
地域リスクの比較研究:詐欺や偽情報、子どもの安全、AI関連の問題についての研究を行うこと。
3.
専門家交流の促進:地域ごとの実務におけるベストプラクティスを理解し合うこと。
4.
国際的なフレームワークへの貢献:AIガバナンスやデジタルリスク管理など、各地域の知見を活かすこと。
両組織は、様々な視点を取り入れ、包摂的かつ多様性豊かなデジタル・トラストエコシステムの設立に寄与することを目指しています。
リーダーからのコメント
Emmanuel Adinkra(TSAA エグゼクティブ・ディレクター)
「このパートナーシップは、私たちのグローバルなトラスト&セーフティの構造をもよりバランスの取れたものにする重要なステップです。アフリカと日本、それぞれに異なるが補完的な強みを生かし、現場の声を国際的な案に届けることができると確信しています。」
金谷武明(JTSA 代表理事)
「デジタルリスクは日々増加しており、国際社会は多様性と包摂性のある安全基準を必要としています。JTSAは、TSAAとの協力を通じて、強固なデジタル環境の構築に貢献するつもりです。」
未来への展望
TSAAとJTSAは2026年初頭から本格的な共同活動を開始する予定です。その内容は、随時発表される予定です。
組織紹介
Trust and Safety Africa Academy(TSAA)
アフリカにおけるデジタル安全を推進する先駆的な機関であり、実務者向けの教育プログラムや応用研究を提供しています。つまり、地域の人々に対し、オンライン上のリスクに関する知識とスキルを提供し、保護を強化しています。
一般社団法人トラスト&セーフティ協会(JTSA)
日本初のトラスト&セーフティ専門団体で、様々なステークホルダーとの協力を通じて、デジタル環境の安全性を向上させることに取り組んでいます。能力開発や国際基準の普及に注力しています。
この新たなパートナーシップは、国際的なデジタル安全の枠組みを更に強固にする可能性を秘めています。今後の展開に期待が高まる中、これからの活動に注目が集まります。