日本初の泡盛日本酒『SAKE × AWAMORI』誕生の瞬間
福千歳田嶋酒造株式会社は、2023年6月11日に、日本初となる泡盛を使用した日本酒の先行発売を開始しました。この新たな挑戦は、同社の杜氏である田嶋雄二郎氏の長年の夢と、沖縄の瑞穂酒造の仲里彬氏との出会いから生まれました。
新たな酒造りの舞台裏
田嶋氏は、東京農業大学の酒類学研究を通じて仲里氏と出会い、共にお酒を語り合ってきたことで、いつか一緒に仕事をしたいと願っていました。その想いが実を結び、今年ついに実現したのがこのコラボレーションです。
通常、日本酒の製造には醸造アルコールが添加されることが一般的ですが、最近では『純米酒』の人気が高まり、醸造アルコールを敬遠される傾向にあります。田嶋氏は、その代わりに品質の高い琉球泡盛を加えることで新たな日本酒を生み出せるのではないかと考えました。このアイデアは直ちに実現へと進み、2月には仲里氏もプロジェクトに参加し、共に酒造りに取り組みました。
泡盛の原料もお米であるため、両者の組み合わせは意外な調和を生み出しました。
高品質な原料のこだわり
今回の日本酒には、福井県産の高品質な五百万石を使用しています。日本酒だけでなく、添加する泡盛も瑞穂酒造が誇る最高峰の泡盛【尚MIZUHO】を選びました。これにより、酒がもつ風味に新しい次元を加え、従来の日本酒とは異なる特性を持った一品となりました。
個性的なパッケージデザイン
この新しい日本酒には、二人の想いを込めたユニークなラベルデザインがあります。ラベルには、それぞれの名前のサインが添えられ、【SAKE】と【AWAMORI】の両面を表現しています。また、デザインにもひと手間加え、海外のデザイナーによる斬新なスタイルを採用しました。この関係性を大切にしたデザインは、ただの日本酒にとどまらない魅力を持っています。
このお酒は福井県と沖縄県でそれぞれ異なるボトルが用意されており、福井限定のブラックボトル、沖縄限定のブルーボトルという形での展開がなされています。これにより、地域ごとの楽しみ方を提供します。
日本酒のスペック
最後に、商品の詳細をお伝えします。
- - 原材料: 米(福井県産)、米麹(福井県産米)、琉球泡盛(沖縄県産)
- - 精米歩合: 50%
- - アルコール分: 16度
- - 日本酒度: +4
- - 容量: 720ml
- - 希望小売価格: 3,630円(税込)
まとめ
新たに誕生した泡盛入りの日本酒は、飲むと「イチゴ」を感じさせるフルーティーな味わいが特徴です。泡盛のユニークな風味を取り入れつつ、全く新しいスタイルの日本酒として楽しむことができます。
福千歳田嶋酒造は、福井市に本社を置く企業で、田嶋徳彦氏が代表を務めています。もしご興味があれば、お問い合わせも可能です。日本酒の新しい形を、ぜひ体験してみてください。