「蔵出しベニーモ」ファンドが始動
独自の特性を持つさつまいも「蔵出しベニーモ」を育てる株式会社なかせ農園が、熊本で新たな事業展開に挑むためのファンド募集を開始しました。このプロジェクトは、ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するクラウドファンディング「セキュリテ」との連携を通じて行われ、地域振興に寄与することを目指しています。
株式会社なかせ農園の歴史
なかせ農園は、2016年の熊本地震で大きな打撃を受けました。地域の特産であるさつまいもを支えるため、復興の道筋を探る中で企業化し、組織的な経営を開始しました。地元特産品の復活を目指し、多くの人々の応援を得ながら、新たな挑戦に踏み出しています。
「蔵出しベニーモ」の魅力
「蔵出しベニーモ」は、「べにはるか」という品種を用いて、独自の技術で長期熟成されています。その結果、繊細な甘みと水分を保持し、まるで蜜のような味わいが特徴です。このさつまいもは、日本の品評会で連続受賞を果たすなど、高い評価を受けており、ますますその知名度が上昇しています。
熟成技術の秘密
大津町の土地で育まれた伝統的な貯蔵文化を基に、なかせ農園は明治期の土壁型蔵をモデルにした環境制御型の貯蔵倉庫を整備しました。この倉庫では、最適な温度や湿度が管理され、さつまいもは60日以上の熟成を経て、その甘みが引き出されます。農園で栽培されたさつまいもがどのように高度な技術によって美味しさを保たれているのか、その背景には情熱と知恵が詰まっています。
新たな挑戦と展望
なかせ農園は、今後も事業の拡大と新たな販路の開発を進める計画です。毎年0.5haずつの作付面積の増加を目指し、選果場を整備することで出荷能力を1.5倍に引き上げる計画を進めています。これにより、輸出や大規模な産直ニーズに応じた商品の展開が可能になります。
また、2026年には農福連携を促進する就労継続支援A型事業所「ReZou」の設立を予定しています。障がいのある方々にとって、地域で一緒に成長できる場所が生まれるのです。
代表メッセージ
なかせ農園の代表である中瀬靖幸氏は、熊本地震を契機に農園が再生した様子や、地域の支援を受けた経験について語りました。一人の生徒からの申し出が、再建の契機となったことは印象深く、地域のつながりの重要さを教えてくれます。今後も、一歩一歩進んでいく努力を続けていく姿勢が、地域の皆さんへの恩返しとなり得ると考えています。
ファンド概要
このファンドの募集金額は600万円で、一口32,400円から参加可能です。出資に対しては、特典として特製の「蔵出しベニーモ」冷凍焼きいもが提供され、地域の農業支援と同時に美味しいものを楽しめる機会も用意されています。ファンド参加を通じて、地域農業の持続可能な発展に寄与し、共に未来を築くことができるでしょう。
まとめ
「蔵出しベニーモ」ファンドは、地域経済の振興と新たな挑戦を後押しする取り組みです。あなたもこのプロジェクトに関わり、ただ美味しいだけでなく、地域を支えることに貢献してみませんか?