Vitalizarが新たな呼吸計測アプリ「BREVI」をリリース
国立大学法人東京科学大学認定のベンチャー企業である株式会社Vitalizarは、最新のヘルスケアアプリ「BREVI」を発表しました。このアプリは、わずか1分間で呼吸の状態をミリ単位で計測することが可能です。主に治療院やトレーナーに向けて活用されており、すでに約70社からの事前申し込みが寄せられています。
「呼吸」が健康の要
近年、様々な生活シーンでからだの専門家が呼吸の状況を観察し、介入することが増えてきました。ヨガや整体院、リハビリなど、我々の日常における重要な要素として「呼吸」が見直されています。ストレス、高血圧、自律神経、睡眠、腰痛など、呼吸と密接に関連する症状も多く指摘されています。これにより、呼吸は「ヘルスケアの基盤」としての地位を確立しています。
呼吸の状態を可視化する課題
従来、呼吸状態を客観的に評価し可視化するためには、何百万円もする機材や1回の計測に1時間以上を要することが多く、利用者にとっても理解しづらい状況が続いていました。多くの場合、治療院やトレーナーはユーザーの体感に依存せざるを得ず、利用者の理解を得るのが難しかったことこそが課題でした。それが、顧客満足度が左右される自費メニューを扱う店舗やサロンにおいては頭を悩ませる問題でした。
アプリ「BREVI」の革新性
このような課題を受けて、Vitalizarはアプリ「BREVI」を開発しました。このアプリでは、利用者の呼吸数や胸腹部の振幅を客観的かつ簡単に計測することができます。呼吸状態のデータを共用することで、施術者と利用者の間に効果的なコミュニケーションが生まれます。また、健康関連商品を扱う企業でも活用が期待されています。
非接触での計測
計測は非常にシンプルで、利用者が仰向けに寝転ぶだけで、BREVIアプリが自動で胸部と腹部の計測点を特定。iPad Proのカメラを用いて、30秒から2分の間で計測が完了します。この手法により、手ブレの心配がなく、マーカーなどの準備も不要です。計測結果は視覚的に表示され、施術やエクササイズ前後の比較も簡単に行え、利用者がその変化を一目で理解できるようになっています。データは自動保存され、AirDropやLINEを通じて簡単に共有できます。
使用方法とプラン
BREVIを利用するには、Vitalizarの公式ウェブサイトで申し込みを行います。プランはスタンダードとゴールドの2つが用意されており、コストをできるだけ抑えて多くの業者に利用してもらえるよう配慮されています。現在対応しているデバイスはiPad Pro(第4世代以降、128GB以上)ですが、今後iPhone Proへの対応も進めていく計画です。
BREVIの今後の展望
今後、Vitalizarは治療院やトレーナーの他にも、歯科医療や睡眠分野の専門家との連携を強化し、呼吸のトレーニング機能も搭載した新たなアプリの開発を進める予定です。呼吸という身近な健康活動を通じて、多くの人々に健康寿命の延伸を提供したいと考えています。
Vitalizarについて
株式会社Vitalizarは、東京科学大学の運動器機能形態学講座に二村昭元教授が取締役として関わり、2024年8月に設立されました。「呼吸」をテーマに、専門家向けのBtoBビジネスおよびBtoBtoCビジネスを展開しています。今後も健康を支える革新的なソリューションを提供していくことでしょう。