ABBの新ロボット技術
2025-09-25 09:52:04

ABBロボティクスが新技術「OmniCore EyeMotion」を発表、自律型ロボットの革新を推進

ABBロボティクスが発表した新技術「OmniCore EyeMotion」



ABBロボティクスが新たに発表した「OmniCore EyeMotion」は、ロボットが周囲の環境をリアルタイムに認識し、適応する能力を飛躍的に向上させる技術です。この視覚駆動型自律システムは、サードパーティ製のカメラやセンサーと連携し、従来のハードウェアに頼らない、インテリジェントなビジョンシステムを実現しています。

認識能力の向上と新たな可能性



ABBロボティクスのディビジョンプレジデント、マーク・セグーラ氏は、「この技術は、ロボットが世界を3Dで認識する能力を与えるももので、これまでに必要とされていた高度なハードウェアを排除することができました」と語っています。OmniCore EyeMotionを使用することで、2Dおよび3Dの幅広いビジョンベースのアプリケーションに対する自律性と汎用性が格段に向上します。

シンプルな導入プロセス



新しいウェブインターフェースは、ドラッグ&ドロップでカメラやセンサーを簡単に操作できる設計となっており、ユーザーは複雑なプログラミングやセットアップを必要とせずに、迅速に画像取得と認識を行うことができます。この全ての機能は、世界中で使用されているプログラミングとシミュレーションツール「RobotStudio®」に統合されており、その結果、従来のカスタムソリューションと比べて、立ち上げにかかる時間を最大90%短縮することが可能です。

ハイパフォーマンスを実現する自動パスプランニング



より複雑なアプリケーションにおいては、OmniCore EyeMotionとABB独自のオンライン自動パスプランニング機能を組み合わせることができ、障害物や移動体に対する衝突を回避しつつ最適な経路をリアルタイムで計画できます。この技術により、自律性が向上し、作業のサイクルタイムを最大50%短縮することが期待されています。

複数の分野でのアプリケーション



OmniCore EyeMotionは、自動車やエレクトロニクスの製造、物流、包装、食品・飲料業界など、幅広い分野での応用が可能です。部品の仕分けや品質検査など、さまざまなロボティクス作業の変革が期待されており、特に生産性向上に寄与するでしょう。

自律型汎用ロボットの実現へ



ABBロボティクスが目指す「自立型汎用ロボット(AVR™)」実現のための重要なステップとなるこの技術。「OmniCore EyeMotion」は、ロボットに改善されたセンシング能力、知覚能力、視覚的推論力を付与し、未来の工場において人間の介入なしに複雑なタスクを自律的にこなすことが期待されます。

未来の展望



この技術は2025年9月23日から27日まで上海で開催される中国国際産業博覧会(CIIF)にて展示される予定です。ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーションは、様々な業界において企業がより弾力的で効率的なオペレーションを実現できるよう支援しています。世界53カ国で約11,000人の社員が働いているこの企業は、持続可能な未来のコネクテッドで協調的な工場を目指して邁進しています。


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会社情報

会社名
ABB株式会社
住所
東京都品川区大崎2-1-1ThinkParkTower22階
電話番号
03-4523-6151

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