株式会社エス・サイエンス、BTCC社との提携で暗号資産市場へ進出
株式会社エス・サイエンス(東京都中央区、代表取締役:久永賢剛)は、BTCC Lithuania Limited, UAB(以下、BTCC社)との間で業務提携契約を締結したことを発表しました。これは、暗号資産およびWeb3領域への本格的な参入を目指すものです。
提携の背景
エス・サイエンスは、貴金属や非鉄金属の事業を行っていますが、今後は暗号資産事業を重要な柱として位置づけています。BTCC社は、設立から14年間にわたりセキュリティ事故ゼロを誇る老舗の暗号資産取引所で、世界169か国で9,100万人以上のユーザーを持つ信頼できる企業です。今回の提携により、日本市場における暗号資産取引サービスの展開が加速することが期待されています。
提携の内容
この業務提携では、以下の4つの協力内容が明らかになっています。
1.
市場調査および情報共有
日本市場における暗号資産取引の動向分析を共同で実施し、BTCC社のグローバルな知見をもとに、日本市場への適応を図ります。
2.
マーケティング・広報活動の連携
両社のメディアとSNSを活用し、日本国内における暗号資産やWeb3の普及を目指す情報発信を行います。これには、クリプトアセット事業開発担当の三崎優太が中心となって取り組みます。
3.
暗号資産交換業への進出支援
エス・サイエンスが暗号資産交換業に進出する際、BTCC社は運営面や技術支援を行い、将来的な新規取引サービスの共同開発も視野に入れています。
4.
トレジャリーアドバイザリー業務
企業財務における暗号資産の活用を進めるため、暗号資産の取得・保管に関するアドバイザリー業務を提供し、安全に資産を管理できる手法を共同で確立します。
BTCC社の基本情報
BTCC社は、リトアニア・ヴィリニュスに本社を置く金融サービス企業で、仮想通貨交換やウォレットサービスを提供しています。設立は2021年12月で、資本金は約125,000EURとなっています。最近3年間の経営成績は非上場企業のため開示されていませんが、業界内での高評価が伺えます。
今後の展望
エス・サイエンスは、この提携により提供する暗号資産取引サービスの強化を図り、企業の財務戦略の中で暗号資産を活用することで、新たな顧客価値を創出することを目指しています。中長期的には企業価値の向上に寄与する見込みですが、2026年3月期の業績への影響は軽微であると予測されています。
この業務提携は、暗号資産分野における新たな一歩となり、国内外の市場での競争力を一層高めることが期待されます。