20代の資産形成への関心と実績
株式会社学情が実施した調査結果によると、20代の62.4%が「資産形成に興味がある」と答え、多くの若者が資産形成に関心を寄せていることが明らかになりました。この調査は、2024年10月18日から11月1日にかけて行われ、189件の有効回答を得ました。
調査の背景
金融庁が打ち出した「貯蓄から資産形成へ」という方針に影響を受け、長期的な資産形成に取り組む人が増えているとされています。特に20代は、今後の生活設計を考える上で資産形成の重要性を強く感じているようです。
資産形成への関心
調査結果では、「資産形成に興味がある」との回答が55.0%、さらに「やや興味がある」が25.4%となり、合計で80%を超える20代が資産形成に対する関心を持っていることが示されました。若者たちの声としては、「仕事以外の収入源を持っておきたい」「もっと早く始めておけばよかった」「老後の年金に不安がある」といった意見が目立ちました。
実際の行動
興味を持っている若者が多い一方で、実際に資産形成を行っていると答えた20代は約39.7%にとどまりました。このギャップの要因として、「難しそうな印象がある」「どのように始めたらよいかわからない」といった意見が寄せられています。「リスクも伴うので、知識をしっかり習得してから」という慎重な態度が伺えます。
FIREへの関心
さらに、調査では「FIRE(早期リタイア)」に興味を持つ20代も多く、全体の51.4%が「興味がある」と回答しました。しかし、興味はあるものの「現実的ではない」と考えている人が大半で、その理由には「仕事をしない生活に魅力を感じる一方で、仕事も生きがいの一つだ」との意見もありました。若者たちは、早期リタイアよりも自分のペースで働く「セミリタイア」を選ぶ道を模索しているようです。
調査の概要
- - 調査期間: 2024年10月18日~2024年11月1日
- - 調査機関: 株式会社学情
- - 対象: 20代社会人
- - 有効回答数: 189件
- - 方法: Web上のアンケート調査
このように、20代の資産形成への関心は高まっている反面、実際には行動に移せていない現実が浮き彫りになりました。金融教育の必要性や、将来に対する意識を高める取り組みが求められることでしょう。また、学情は今後も若者たちのキャリア形成を支援するために、さまざまな情報提供を継続する意向を示しています。