熊本県の新たな農業の形
熊本県球磨郡山江村で、ひときわ目を引く新しい農業の形が誕生しました。それが、株式会社のらの「のらしごと人」です。この取り組みは、地元の特産品を活かした事業を展開し、昭和の香りが漂う独自の公式サイトを持つことが特徴です。
概要
2023年4月16日に公式ウェブサイトを立ち上げた株式会社のらは、自社農作物を「のらしごと人」として広めることを目指しています。そして、6月にはオンラインショップも開設予定です。これに加え、YouTubeやSNSを通じて、日々の生産や収穫の様子を積極的に発進中。利用者との「絆」を大切にし、農業のイメージを刷新しています。
のらしごと人の理念
株式会社のらの設立背景には、3人の共同創業者が元自営農家であったことが挙げられます。彼らは、「のら犬」のように自由に「農業をすることの楽しさや飢え」を感じることから、この新たな事業を始めました。「のらしごと人」という名前にも、その理念が込められています。公式ウェブサイトでは、独自の農産物や取り組みが詳細に紹介されています。
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土地と地域資源の活用
山江村は、栗の産地としても知られていますが、実は過疎化や高齢化が進んでいます。特に「やまえ栗」は、昭和天皇に献上された歴史を持ちながらも、現在その収穫量はかつての3分の1程度に減少しています。この問題を解決するため、株式会社のらでは、GI認証を取得し、やまえ栗の生産や販売に積極的に取り組んでいくこととしています。
食材選びのこだわり
株式会社のらが育てる食材は、唐辛子やキクラゲ、甘長トウガラシなどが中心です。限られた農耕面積の中で、利益を最大化するための選定が行われており、季節ごとに飲食店から高い需要が寄せられています。今後は、ネット通販や飲食店への直接販売を強化し、地域の雇用にも貢献できるよう努めています。
脱炭素化への取り組み
また、山江村の現村長は「ゼロカーボンシティ宣言」を行ったばかり。この流れに呼応する形で、株式会社のらも環境へ配慮した活動を展開しています。農業廃棄物をバイオ炭として再利用し、持続可能な農業を目指すなど、新しい取り組みが進んでいます。東京ビッグサイトでの脱炭素EXPOにも参加し、今後の方向性を議論しています。
地域を活かした新しいビジネス
山江村の特産品を通じて地域を活性化し、われわれの食を支える制度の発展を目指す株式会社のらの挑戦は、今後ますます注目を集めることでしょう。「くりの里」とも称される土地での新しい取り組みが、他の地域にも波及効果をもたらすことに期待が寄せられます。
興味を持たれた方は、ぜひ公式LINEやYouTubeチャンネルを通じて最新情報をチェックしてみてください。地域との絆を大切にし、のらしごと人としてさらなる展開が楽しみです。