CREが発表した物流不動産市場動向レポートの概要
株式会社シーアールイー(CRE)は、賃貸倉庫に関する最新の市場動向をまとめた「倉庫・物流不動産 マーケットレポート(β版)Ver. 202406」を公開しました。このレポートは、賃貸大型倉庫(10,000㎡以上)を主なテーマにしており、首都圏、関西圏、九州圏、そして中部圏の市場動向を詳細に分析しています。
レポートの主な内容
CREは、約1,300物件、約48万坪(2024年4月末時点)のマスターリース物件を管理・運営していることから、豊富なデータベースを活用し、賃貸中小型倉庫(1,000坪未満)の情報も取り入れています。このような背景から、よりクリアな市場動向を把握することが可能になっています。
大型倉庫市場の現状
- - 首都圏:需要が昨年の第2四半期に比べて増加しており、供給を超える旺盛な需要が見られています。その結果、空室率は前四半期比で減少し、8.26%となりました(前Q比-0.50pt)。
- - 関西圏:需要が大きく減少した一方で、供給も減少しており、空室率は2.59%まで低下しました(前Q比-0.45pt)。
- - 九州圏:新規供給は未消化ですが、既存物件の消化が進んでおり、空室率は4.91%(前Q比-1.77pt)と減少傾向にあります。
- - 中部圏:需要があるものの供給が上回り、空室率が調査開始以来最高の19.12%(前Q比+3.20pt)に達しています。
中小型倉庫市場の状況
- - 首都圏:物流ネットワークの再編により退去が続いているものの、空室率は低位で推移し、1.18%(前Q比+0.25pt)となっています。
CREは四半期ごとに市場動向をまとめて発行していく予定で、今後も注目のレポートとなるでしょう。詳細については、CREの公式サイト上でマーチャンダイズレポートのPDFをダウンロードすることが可能です(会員登録が必要)。
CREの公司の概要
CREは、物流不動産専門の管理会社として国内最大規模を誇り、約1,600物件、約196万坪(約650万㎡)の不動産を管理しています。近年は、物流不動産開発、テナントリースからアセットマネジメントまでの幅広いサービスを提供しています。利便性の高い施設の開発にも注力しており、全国の物流適地でのプロジェクトを積極的に進めています。
まとめ
この「倉庫・物流不動産 マーケットレポート」は、CREの専門的な知識を基にした、信頼できる市場動向の情報源です。物流不動産の動向に興味がある方々にとって、非常に有益な情報が詰まっています。ぜひ、レポートを参考にして市場を理解し、今後の動きに備えてください。