信州大学と大阪ガスケミカルが手を組みカーボンニュートラルの未来を切り開く
自然環境を守る新たな取り組み
2025年4月1日、大阪ガスケミカル株式会社と信州大学工学部が連携し、「共同研究講座:カーボンニュートラル先進吸着材講座」を開設することが発表されました。この新しい講座は、カーボンニュートラルの実現に向けた高機能炭素系吸着材の開発及び研究人材の育成を主な目的としています。信州大学は無機吸着材、特に多孔性炭素材やゼオライトの高機能化において豊富な技術開発成果を持つ機関であり、その知識と経験を活かして、カーボンニュートラルを達成するための研究へ挑む姿勢が示されています。
大阪ガスケミカルの役割
大阪ガスケミカルは、大阪ガスを母体とするDaigasグループの中で、世界に向けて様々な素材及びその加工品を展開している化学メーカーです。特に、二酸化炭素の吸着分離に効果的な物質として、ナノ分散した炭素の開発に成功しました。この新しい技術により、空気中の二酸化炭素を効率よく回収することが可能となり、環境保護に寄与する大きな一歩となることが期待されています。新講座の活動を通じて、大阪ガスケミカルはさらなる技術革新に向けた挑戦を行い、カーボンニュートラル実現のために必要な新素材の開発に貢献していくことでしょう。
研究と教育の融合
新講座では、信州大学の強みである吸着に関する豊富な知見を活用した研究開発が進められます。これにより、技術の進化や性能の向上を目指し、カーボンニュートラルを実現するための新たな炭素材の開発が行われます。大学と企業の連携は、学生たちにとっても貴重な学びの場となり、未来の研究者や技術者の育成に寄与するでしょう。
メタン利用と環境保護
この共同研究講座は、二酸化炭素の大規模な回収・有用化を目指すものであり、地球規模の環境問題解決に寄与すると考えられています。さらに、水素に次ぐクリーンな燃料の一つであるメタンについても、環境に適した新しい利用法の開発が期待され、さらなる二酸化炭素削減への貢献が見込まれています。
未来への期待
昨今、環境問題がますます深刻化する中、産学連携によるこの取り組みが果たす役割は非常に重要であると言えます。大阪ガスケミカルと信州大学の共同講座は、技術革新と社会貢献の両面で、カーボンニュートラルの実現に向けた新たな希望をもたらすことでしょう。これからの研究成果に大いに期待したいところです。
会社情報
- 会社名
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Daigasグループ
- 住所
- 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号
- 電話番号
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