スマートロッカーSPACERが新たに資金調達
株式会社SPACERが、富士工業およびミライドアの協力を得て、約3.5億円の資金調達を行い、シリーズBラウンドの累計調達額が約10億円に達しました。この資金を活用し、次世代のスマートロッカーを開発し、新しい物流サービスの提供を目指します。
資金調達の背景
近年、物流業界では「2024年問題」が浮上し、配送リソースの不足や再配達の削減が急務となっています。SPACERは所沢駅を配送拠点とした取次配送サービスの強化に取り組んでおり、今回の資金調達はこれらの取り組みを加速させるための重要な一歩です。
次世代ロッカーの共同開発
富士工業との連携によって、耐久性に優れた次世代型のスマートロッカーを共同開発する計画です。この新しいロッカーは、屋外設置や多様な荷物に適応可能であり、公共の場にも設置されることが期待されています。これにより、利用者がより便利に荷物を受け取れる環境を整えます。
鉄道網を活用した物流ハブ化
埼玉県渋沢MIXファンドの支援を受けて、SPACERは鉄道網を「物流のハブ」として活用する実証実験を進めていきます。この取り組みは、西武鉄道などの地域インフラを利用した新しい形の物流システムの構築を目指しています。
システムの高度化
取次配送サービスの向上を図るため、クラウドシステムの開発も進められます。これにより、薬の受取りやクリーニング、食品配送といった多様なサービスと連携し、利用者にとって便利な体験を提供します。最適なUI/UXを実現することで、物流業者との連携を促進します。
代表取締役社長のコメント
SPACERの代表取締役社長、徳永大輔氏は、「私たちの目標は、新しい社会インフラとしてスマートロッカーを広めることです。埼玉県から全国へ、即日配送が可能な物流サービスを展開し、人々の生活をより便利にしたいと考えています。」と語ります。
SPACERの今後
SPACERは、設置場所の拡大を進め、人々のニーズに応えるサービスを提供していく計画です。また、取次配送サービスを通じて、地域に密着した物流の形を作り上げていくことを目指します。
会社概要
- - 社名: 株式会社SPACER
- - 代表者: 徳永 大輔
- - 所在地: 東京都中央区日本橋、埼玉県所沢市
- - 設立: 2016年7月
- - 事業内容: スマートロッカー「SPACER」の製造・販売・運用
- - URL: SPACER公式サイト
この新しい資金調達がSPACERの成長の原動力となり、次世代の物流システム構築に向けた一歩となることでしょう。