栄光ゼミナールが実施した調査
進学塾として知られる栄光ゼミナールは、2025年の子どもたちが設定した目標・抱負に関する調査を実施しました。この調査には、全国の小学1年生から高校3年生を持つ1836人の保護者が参加。調査は2025年11月8日から11月18日まで行われ、結果として非常に興味深いデータが得られました。
2025年の目標は学習と受験が中心
調査によると、子どもたちの2025年の目標として最も多かったのは「学習」と「受験」に関する内容でした。特に小学1年生から中学生では、学習を重視する傾向が見られ、両者の保護者のうち60.7%と66.8%がそれぞれの子どもが学習に関連した目標を抱いていると報告しています。高校生の段階になると、受験に関する目標が65.3%と最高値に達しました。
さらに、小学生においては「習い事や趣味」を、また中学生や高校生においては「資格試験」や「部活動」に関する目標も多く見られました。
子どもたちの努力と保護者の支援
調査では、子どもたちが設定した目標・抱負を達成するために、多くが努力していることが明らかになりました。小学生の保護者90%以上、中学生保護者の同様の割合が、子どもが非常に努力していたと回答。特に高校生の保護者では、子どもが「とても努力をしていた」と評価するケースが半数を超えています。このことから、子どもたちは目標達成のためにしっかりと努力していることが分かります。
目標設定における保護者の役割
保護者たちの見解では、子どもが目標を設定する際には「子ども自身が主体的に決めること」が最も重要だと感じているようです。調査結果によれば、小学生から高校生までの保護者の57.1%、66.1%、73.9%が「主体性を持って目標を決めること」を重視しています。これにより子どもたちが目標達成に向けてのモチベーションを高めると考えられています。
また、保護者の約90%が「子どもの目標達成のために助言や手助けを行った」と回答しており、サポートの具体的な内容では「褒める」「励ます」ことが多数派となっています。小学生では72.2%、中学生では66.1%、高校生でも69.4%の保護者が子どもを褒めたり励ましたりすることを行っていると報告。また、達成した際にはごほうびを約束するなど、具体的な支援方法が多く見受けられます。
今後の目標・抱負に対する期待
保護者たちは、2026年に子どもが設定することとなる目標・抱負に対しても期待を寄せています。特に小学生や中学生の保護者は「学習習慣に関する目標」を望む一方、高校生の保護者の多くが「受験関連の目標」を重視すると回答しています。
さらに、多くの保護者が「子どもが自分で決めた目標なら内容にこだわらない」と思っていることが分かります。これは、子どもが自律的に成長し、自己の目標に向かって進む力を身につけるための支援が今後も続けられなければならない理由でもあります。
まとめ
この調査結果は、2025年に向けて子どもたちがどのように自分の未来を見据えているのか、また保護者がこれをどのように支えることができるのかを示しています。目標設定やそれに対する努力は、子どもたちの成長にとって非常に重要な要素であり、今後もこの流れを継続していくことが求められます。子どもたちの夢と挑戦を支えるために、保護者の積極的なサポートが不可欠であることが確認されています。