蛍光ナノ粒子法の国際標準化
2023-05-08 10:00:02
蛍光ナノ粒子を用いた間接蛍光抗体法の国際標準化:コニカミノルタが開発したPID技術が貢献
蛍光ナノ粒子を用いた間接蛍光抗体法の国際標準化:コニカミノルタのPID技術が貢献
特定の生体分子を可視化し、その量を測定する間接蛍光抗体法。従来の蛍光色素に比べ、ナノ粒子は明るく、褪色しにくいことから、蛍光像の撮影だけでなく、定量分析にも適しています。特に、コニカミノルタが開発した蛍光ナノ粒子PID(Phosphor Integrated Dots)は、均一なナノレベルの粒子径と、高い輝度・低褪色性を持ち、従来法では不可能だった高感度な定量的解析を可能にします。
このPID技術は、経済産業省の支援のもと、JMAC(バイオ計測技術コンソーシアム)との共同開発で、間接蛍光抗体法の国際標準化に貢献しました。今回発行された国際規格は、蛍光ナノ粒子を用いた間接蛍光抗体法の原理、ナノ粒子の選択、定量システムなどの基本要件を定めています。特に、輝点数による定量方法も採用されているため、コニカミノルタが開発したPID関連技術が包含された国際標準となっています。
医療・診断分野への貢献と今後の展望
この国際標準化は、PIDを含む蛍光ナノ粒子を利用した免疫化学組織染色法の、病理診断等の医療・診断分野へのさらなる普及を促進すると期待されます。グローバルな視点で診断結果を共有化することで、日本の医療産業の国際市場におけるシェア拡大と、安全・安心な社会づくりに貢献できるものと期待されています。
コニカミノルタの取り組み
コニカミノルタは、創業以来、イメージング技術を駆使し、社会に新しい価値を創造してきました。近年では、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業、インダストリー事業を柱とし、世界150カ国に製品・サービスを提供するグローバル企業として成長しています。
この国際標準化を契機に、コニカミノルタは今後も、イメージング技術を活用したイノベーションを創出し、人々の生活と社会の持続的な成長に貢献していきます。
JMACの取り組み
バイオ計測技術コンソーシアム(JMAC)は、マイクロアレイ等のバイオチップ関連の産業促進・市場創出を目的として設立された業界団体です。2013年にはバイオチップに関する国際標準ISO 16578の発行を達成し、その後もバイオテクノロジー関連技術の標準化活動に積極的に取り組んでいます。
JMACは、バイオテクノロジー関連技術の産業化促進、および市場創出を目的として、標準化活動、情報交換、交流会などを通じて、国内外の企業や研究機関との連携を強化しています。
間接蛍光抗体法の国際標準化が医療分野に革新をもたらす
間接蛍光抗体法の国際標準化は、医療分野に新たな革新をもたらす可能性を秘めています。コニカミノルタのPID技術をはじめとした蛍光ナノ粒子技術は、今後、医療診断、創薬開発、生命科学研究など、幅広い分野で活用されることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人 バイオ計測技術コンソーシアム
- 住所
- 東京都千代田区麹町2-4-10三誠堂ビル6階
- 電話番号
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03-6261-1947