越境EC市場の展望
2025-11-12 13:27:16

2025年BtoB越境EC市場を読み解く!新たなトレンドと成長分野

2025年BtoB越境EC市場を読み解く!



2015年にスタートした「SD export」は、株式会社ラクーンコマースが運営するBtoB向けの海外卸販売サイトです。そのサービスは、輸出手続きから代金回収、アフターサポートまでを一手に引き受けており、アパレルや雑貨を中心に約86万点の商品を掲載しています。最近発表された「2025年BtoB越境ECランキング」は、その市場動向を如実に示しています。

米国の関税政策がもたらす変化



2025年の越境EC市場は、米国の関税政策変更による影響が色濃い年となりました。中国製品への追加関税や、免税制度の見直しなど、外部環境がひっ迫しており、輸入規制への対応が企業戦略の重要な要素となっています。これを踏まえ、SD exportでは、さまざまなデータを収集・分析し、2026年に向けた市場の展望を示しています。

人気商品と市場トレンド



「国別流通額 伸び率ランキング」ではイギリスがトップを飾りました。そして、各国共通で人気を博している商品として「食器」と「筆記具」が挙げられています。特に日本製の筆記具は、消せるボールペンや多機能ペンなどの高機能設計が支持を受け、安定した需要を維持しています。また、今年は「ぬいぐるみ」が特に注目を集めており、アニメやキャラクター文化が影響し「推し活」関連商品の需要が増加しています。

売れ筋商品カテゴリ



2025年の越境EC市場においては、「ステーショナリー」「手芸クラフト」「推し活などカルチャー系商品」が注目されています。ステーショナリー分野では、筆記具の他にも「シール」や「マスキングテープ」といったデザイン性の高いアイテムへのニーズが高まっています。手芸クラフトカテゴリでは、前年比で購入会員数が13.6%増加し、売上も7.6%アップ。特に「糸・毛糸」については前年比52.4%の成長を記録しています。

増加する推し活関連商品



日本のアイドルやアニメ文化の影響で、推し活関連の商品への需要も急増しています。アクリルスタンドや缶バッジを飾るための専用ケース、さらには「痛バッグ」「ぬいポーチ」などが新たな輸出カテゴリとして確立されてきました。これにより、越境EC市場は新たな成長の可能性を見せています。

2026年以降の期待されるカテゴリ



2026年には、「抹茶」「スタンプ」「エシカル・サステナブル」というジャンルが注目されています。特に抹茶はSNSや観光の影響を受け、欧米でラテとして楽しむ文化が浸透しつつあります。また、スタンプも海外で人気が高まっており、従来の日本の「はんこ」とは異なり、ギフトカードのアクセントやキャラクターグッズとして広まっています。環境への配慮が高まる中、耐久性や天然素材を活用した商品は新たな価値として需要が増加しています。

市場環境の変化とSD exportの対応



2025年には、米国での免税制度の廃止が影響し、市場環境は変化を遂げました。SD exportは、日本メーカーが安心して海外展開できるよう、バイヤーとの接点を増やし、ローカライズの強化に努めています。信頼できるパートナーとして、リアルとオンラインの融合した取引基盤の構築を目指し、今後も取り組みを続けていく考えです。

このように、2025年のBtoB越境EC市場では新たなトレンドが生まれ、さらに進化が期待される分野がたくさん存在しています。日本独自の技術や通信文化を活かし、国際的な市場での成長を掴むための動きが今後ますます加速することでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
株式会社ラクーンホールディングス
住所
東京都中央区日本橋蛎殻町1-14-14
電話番号
03-5652-1692

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。