紀州産「完熟」南高梅の魅力とは
紀州の「完熟」南高梅は、特にその香りと風味が豊かです。この地域の特有の収穫方法「拾い梅」は、完熟した梅が自然に落下するのを待って樹の下に敷いた青いネットで受け止める方法で、手作業で集めるため、労力がかかるものの、美味しさの秘密が詰まっています。収穫したばかりの梅は、柔らかく、完熟した果肉は香り高く、梅干しへの加工が行われます。
収穫方法の背景
梅の収穫は天候に大きく影響されるため、常に予測が難しい作業です。自然のままの熟成を待つこの方法によって、豊かな風味と品質が確保されています。ただし、これは簡単な作業ではなく、収穫のタイミングや輸送過程にも多くの課題が伴います。そのため、完熟梅は産地の中心でのみ取扱われる貴重な原料です。収穫した梅は、その日のうちに漬け込まれることが多く、この地域の農業の風物詩とも言える作業です。
中田食品の新しい試み
これまで、梅干しの漬け込みは各農家で行われてきましたが、生産者の高齢化と後継者不足が深刻な問題となっています。そこで、中田食品は15年前から自社工場での原料梅の調達を開始し、漬け込み作業を積極的に取り組んでいます。この変更は、農業従事者の負担を軽減し、生産性を向上させる意図があります。
労働環境の改善に向けた取り組み
収穫の最盛期には、長時間の作業が避けられず、体力も求められます。このため、中田食品では施設の新設や漬け込み管理アプリの開発、IoT機器を活用した省力化などの取り組みを進めています。これにより、生産性を高めつつ、働きやすい環境を整えています。また、今年はワーケーションを活用した新たな人材の確保にも積極的に取り組み、地域の魅力発信にも力を入れています。
現地取材も受付中
漬け込み作業は7月初旬まで続きます。中田食品では、現地取材のアテンドや生産農家の紹介を随時行っており、メディア関係者の受け入れにも対応しています。地域の特色あふれるこの行事にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
会社概要
中田食品株式会社は、明治30年(1897年)に創業し、和歌山県田辺市に本社を構えています。事業内容としては、梅干し、梅酒、梅加工食品の製造・販売を手がけています。9100万円の資本金で、地域の味を受け継ぎながら、現在も多くの方に愛されています。
詳細な商品情報は、
中田食品公式サイトから確認できます。商品についての問い合わせは、お客様相談室までご連絡ください。0120-38-4830(中田食品株式会社)