東京理科大学の新たな拠点「共創棠」が竣工
東京理科大学(理事長:浜本隆之、学長:石川正俊)は、2025年4月に薬学部・薬学研究科が葛飾キャンパスに移転することを期待し、この度「共創棟」が完成しました。その竣工式は2024年10月17日(木)に行われ、理事長と学長が今後の展望を語りました。
この共創棟は、地下2階、地上11階建ての最先端の施設であり、ただの教室や研究室にとどまらず、異なる専門分野間のコラボレーションや教育の深化を目指しています。大学の第一歩として、共創棟は薬学部にとっての新しい拠点となり、未来志向の研究環境を提供します。
開放感ある共用空間
共創棟1階には、巨大なインフォメーションウォールを備えたラーニングスクエアが設けられています。この空間は、学生たちが自由に交流できる場を提供し、エントランスホールから近隣の葛飾にいじゅくみらい公園まで続くオープンなデザインが特徴です。学生たちはこの場で勉強会や発表を行うこともでき、学部の垣根を超えたアイデアの交流が促進されます。
研究の推進と異分野交流
共創棟の5階以上は研究活動に特化した環境が整えられています。特に11階は共同研究室フロアとして異なる分野の研究室が配置され、テーマが共通する研究者同士のコラボレーションが進むことを意図しています。このような環境が、薬学部の研究をさらに加速させ、共創の名にふさわしい成果を上げることを期待されています。
環境への配慮と持続可能性
共創棠では、持続可能性についても配慮がされています。自然換気の仕組みや太陽光発電の導入など、環境意識の高い設計がなされており、さらに共用部には天然木に不燃性の加工が施された天井素材が使用されています。これは脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環です。床材には、全学キャンパスから集めた骨材が使用されており、大学の全体的な繋がりを象徴しています。
未来に向けたビジョン
竣工式では、浜本理事長が「葛飾キャンパスは先端融合分野を推進するイノベーションキャンパスとして発展していく」という意気込みを示しました。また、石川学長も「2031年の創立150周年に向けて、世界の理科大を目指し、共創を通じたイノベーションが生まれることを期待しています」と、未来への抱負を語りました。
このように東京理科大学の新たな施設「共創棠」は、ただのキャンパスではなく、多くの学生や研究者が集まり、新しい知識や発見が生まれる場となることが期待されています。
イベント情報
さらに、東京理科大学では「TUS FORUM 2024」を開催予定です。
- - 日時: 2024年11月2日(土) 13:30~17:30
- - 会場: 東京理科大学 葛飾キャンパス 大ホール
- - 参加費: 無料
- - 申込要件: 詳細は特設サイト こちら からご確認ください。