モデルナが掲げる次世代ワクチンのビジョンと研究開発戦略
モデルナ(NASDAQ:MRNA)は、2024年に向けた研究開発(R&D)の戦略について新たに発表しました。2027年までに10製品を承認することを引き続き目指し、特に次世代型COVID-19ワクチンや、インフルエンザとCOVIDの混合ワクチンの承認を予定しています。
次世代ワクチンの展望
特に、2024年には高リスク群を対象としたRSウイルスワクチンの生物製剤承認申請が見込まれています。このRSウイルスは、高齢者や小さな子供に深刻な影響を与えるため、同ワクチンの承認は公衆衛生においても非常に重要です。また、モデルナはノロウイルスワクチンの第3相臨床試験も進めており、こちらも新しい治療法の承認が期待されています。
研究開発の効率化
モデルナは研究開発費を効率的に運用し、2024年には48億ドルから11億ドルを削減した36~38億ドルへとコストを見直す方針を示しています。このように効率的な投資を通じて、多様な疾患に対する治療法の開発を加速させる狙いがあります。CEOのステファン・バンセル氏は、2027年までにがんや希少疾患、そして呼吸器系以外のワクチン開発に注力する意向を示しています。
パイプラインの拡充
最近の発表によれば、モデルナは呼吸器系ワクチンのパイプラインを大幅に拡充し、5つの呼吸器系ワクチンで良好な結果を得ています。これにより、今後の臨床試験が期待されます。具体的には、RSウイルス、サイトメガロウイルス、ノロウイルス、そして新型コロナウイルスを含む複数のワクチン候補が開発中であり、日本でもその成果に注目が集まっています。
COVID-19とその他の疫病に対する取り組み
また、COVID-19関連のデータも特筆に値します。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、65歳以上のCMV患者は入院率が非常に高く、そのための対策が必要です。モデルナはこの市場のニーズに応えるため、ワクチン接種を通じて社会貢献を続けていく考えです。
結論
モデルナは、次世代ワクチンとその開発に向けた強固なビジョンを持ち、多様な疾患への治療に向けた取り組みを進めています。最新の研究結果や財務状況にも力を入れ、効率的な投資計画を構築しながら、公衆衛生の向上に寄与する製品の提供を目指しています。2024年には、高リスク群向けのワクチンに動きがありそうです。モデルナのさらなる進展に期待がかかります。
会社情報
- 会社名
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Moderna, Inc.
- 住所
- 200 Technology Square CambridgeMassachusetts
- 電話番号
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617-714-6500