住宅ローン金利変動
2024-11-09 02:07:04

住宅ローン金利の変動がもたらす影響とは?金利上昇の現状を分析

住宅ローン金利の現状



最近の金融市場では、住宅ローン金利がどのように変動しているのでしょうか。2024年9月に入ってから、多くの銀行が短期プライムレートを引き上げましたが、それに対する住宅ローン金利の反応は思わしくありませんでした。特に、三菱UFJ銀行やみずほ銀行は金利を引き上げなかったため、注目を集めています。

今月発表されたDH住宅ローン指数によると、変動金利は0.610%と前月の0.512%から約0.1%上昇しています。また、昨年同月の0.482%からも上昇しており、短期金利の引き上げが期待された中でのこの結果には市場関係者も驚きを隠せません。

銀行の異なる対応



特に注目すべきは、三菱UFJ銀行の動きです。短期プライムレートは引き上げたものの、優遇金利の引き下げ幅を拡大し、適用金利は先月と同じ水準を保ちました。また、みずほ銀行は金利改定が来春に行われるため、今月の適用金利には変動がなかった点が興味深いです。このように、銀行ごとに金利の動きが異なり、それぞれの戦略に差が見られます。

この動向を受けて、変動金利のトレンドは上昇を続け、中立金利(現在は約2.5%と推測されています)へ向けて時間をかけて上昇していくと考えられています。

固定金利の動向



さらに、10年固定金利についても注目すべきポイントがあります。固定金利選択型の中では10年固定を主力としている銀行が多いですが、取引量の増加を目指して戦略的に金利を引き下げる事例も見受けられます。九月の金利は米国FRBの動向や日銀の方針の影響を受けて、0.85~0.95%の間で推移していました。

DH住宅ローン指数では、今月の10年固定金利が1.299%に達し、わずかながら上昇していますが、金利引き下げや引き上げが行われている銀行が混在しており、全体的には上昇傾向にあるとのことです。これに伴い、今後も長期的な金利の上昇が見込まれています。

全期間固定金利の現状



全期間固定金利は、これまで変動金利との相対的な割高感から敬遠されていました。しかし、最近の変動金利の上昇を受けて、全期間固定を検討する人が増えています。ですが、依然として変動金利を選好する傾向が強く見られます。なお、全期間固定金利も日本国債の動向に影響を受けており、今月のDH住宅ローン指数は1.946%と、前月からわずかに上昇しました。

今後は、全期間固定金利が10年固定金利と同じ流れになる可能性があり、特に超長期の金利が大きく上昇しない限り、しばらくこの水準にとどまるとの見解もあります。金融政策や国内外の経済状況に注目しながら、今後の金利変動にどう対応していくべきか、慎重な判断が求められます。


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