新幹線東京駅に導入される新ホームドアの全貌
JR東日本グループは、グループ経営ビジョン『勇翔2034』の一環として、東京圏の主要駅における安全性を向上させるため、2031年度末までにホームドアを導入する計画を発表しました。この取り組みは、特に利用者が多い新幹線東京駅において、その重要性が増しています。
1. ホームドアの導入目的
新幹線が通過するホームでは、風圧対策としてホームドアが設置されていますが、東京駅では1日約7万人が利用する各ホーム(20番線、21番線、22番線、23番線)に、乗客の線路への転落や列車との接触を防ぐための新たなホームドアの導入が決定しました。これは、高い利用者数による安全対策強化が求められた結果と言えます。
2. 使用開始予定時期
ホームドアの設置は次のスケジュールで進む予定です:
- - 20番線・21番線: 2028年度末
- - 22番線・23番線: 2029年度末
正式な開始日は今後アナウンスされる予定です。
3. 導入されるホームドアの特長
今回の新しいホームドアは、車両ごとに異なるドア位置に対応した画期的な設計がされています。
- - レイアウト設計: 直近の新幹線編成(E2系、E5系・H5系、E6系、E7系・W7系、E8系など)に即した設計がなされています。
- - 自動開扉機能: 駅に到着する編成を判別し、自動的にドアを開閉する新しい機能が搭載されます。これにより、安全性と利便性が大幅に向上します。
- - QRコードによる編成判別: 編成を特定するためにQRコードを利用する新しい技術を開発中で、今後検証を進めていく予定です。
- - 連携システムの検討: 将来的には、車両ドアとホームドアの連携を強化し、車両ドアが開く際にはホームドアも自動で開くシステムの導入を考えています。
4. 今後のホームドア導入計画
安全性の向上を目指して、新幹線の各駅へのホームドア導入が引き続き進められていきます。この計画により、利用者により安全で快適な旅を提供することが期待されています。
【参考: 新幹線東京駅に導入されるホームドアの仕様】
- - 開口数: 49開口/番線
- - 開口幅: 標準約1,700㎜(最大約6,040㎜)
- - 外形寸法: 筐体高さ:約1,350mm、扉部高さ:約1,200mm、下部隙間:約150mm
- - 主な安全機能: 居残り検知、戸当たり検知、引き込み検知、非常脱出ドア
新幹線東京駅のホームドア導入により、ますますの安全性向上が期待される今後の動向に注目が集まります。