富士フイルムビジネスイノベーションが新たな地平を切り開く
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が、国際的なサステナビリティマーク「グリーンプロダクトマーク」を日本企業として初めて取得したことが話題になっています。この認証は、ドイツの第三者検査機関であるテュフ ラインランドによるもので、製品の環境性能や企業の社会的責任が厳しく評価されています。
テュフ ラインランドとは
テュフ ラインランドは、世界中で信頼される第三者検査機関で、製品の安全性や品質、そして環境負荷低減の評価を行っています。同機関の認証は、特に欧州を中心に広まっており、企業の市場競争力を向上させるため重要な要素となっています。
取得したグリーンプロダクトマークの重要性
富士フイルムが認証を受けたのは、昨年9月に発売したA3デジタルカラー複合機「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズです。この取得は、当社が実施する省エネや資源循環の取り組みが評価され、国際基準を満たしていることの証明となります。特に、エネルギー効率や有害物質の含有量など、11項目の厳しい要求事項をクリアすることが求められるため、その厳格さは折り紙付きです。
環境負荷低減のための具体的な取り組み
Apeosシリーズでは、製品の設計や機能が徹底して環境に配慮されています。例えば、「スマート節電」と呼ばれる電源制御機能によって、CO2排出量の削減を実現。また、リユース部品割合が最大84%というエコ設計がなされており、資源を大切にする姿勢が表れています。さらに、新技術として導入されたトナーや定着器では、定着温度を15度低下させることに成功し、これによりエネルギー消費の削減も達成しています。
さらなる進展へ向けたビジョン
富士フイルムグループは、2030年に向けた「Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」を策定し、社会課題の解決に向けた具体的な取り組みをさらに推進していく方針です。気候変動対策だけでなく、生物多様性の保全や製品の安全性まで幅広く内容が含まれており、この精神は今後の製品開発やサービス提供に生かされていくことでしょう。
コメントと展望
テュフ ラインランドジャパンの岡本邦裕社長は、認証取得に対する富士フイルムの努力を称賛し、この認定が企業の環境負荷低減への責任感の表れであると述べています。また、福永満執行役員は、今回の認証取得が企業の成長をより確実にするための重要なステップであると語っています。
今後、富士フイルムビジネスイノベーションは、さらなる環境負荷低減に向けた挑戦を続け、サステナブル社会の実現に貢献していく企業であり続けることを目指しています。