パルの新しい物流戦略、次世代ECを支えるロボティクス拡張発表

株式会社パルの次世代EC戦略について



株式会社パルは、2024年に導入する倉庫自動化システム「Skypodシステム」の拡張を発表しました。この取り組みは、次世代EC戦略の中心を担う「PAL CLOSET Robotics Solution Center」(PRSC)のさらなる発展を目指し、物流の効率化と顧客体験の向上を図るものです。

PRSCの成功と拡張の背景



PRSCは、設立から約1年が経ち、約11,000件のオーダーに対応し、従来の物流施設に比べて約140%の効率向上を遂げてきました。これにより、注文から配送までの時間も大幅に短縮され、顧客の満足度が飛躍的に向上しています。このような背景を受けて、今後の事業成長を見越したさらなる設備投資が必要とされたのです。

拡張計画の詳細



パルの新たな拡張計画では、2025年10月から拡張工事が始まり、2026年2月に完了する予定です。この計画には、以下のような内容が含まれています。

  • - ロボット台数の増加: 追加で18台のロボットが導入され、合計66台になります。
  • - ワークステーションの増設: 現在の5台から8台に増やし、作業効率をさらに向上させます。
  • - 保管容量の拡大: 25,536ビンから35,616ビンへと約40%増加します。
  • - 入荷専用機能の追加: 出荷作業と完全に分離するビンインターフェースを導入し、作業の効率化を図ります。

プロジェクトの効果と期待



今回の拡張によって、約30%の注文処理能力向上が見込まれています。また、安定したオペレーション体制の確立により、変動する需要に柔軟に対応することが可能になり、より自由度の高い販売戦略を展開することが可能になります。

株式会社パルの堀田専務執行役員は、PRSCの本格稼働以降、業務全体の生産性が大幅に向上したことを強調しています。物流拠点としての機能が強化され、持続可能な企業運営が実現しています。

パートナーシップの深化



アッカ・インターナショナルやExotecとの連携も強化されています。アッカは、物流センター構想が始まって以来のパートナーとして、運営面でサポートを提供しており、次世代のフルフィルメントを実現しています。Exotecは、Skypodシステムの導入によってこれまでの支援実績を元に、今後のさらなる拡大を図ります。

まとめ



パルの物流拡張計画は、Eコマース市場での競争力を高める重要な一手です。2028年に目指すEC売上高1,000億円という目標を実現するためには、物流の最適化と顧客体験の向上が不可欠です。今後の進展に注目が集まります。

各社の協力を得て、次世代の物流価値を共創する取り組みが進む中、パルはさらなる成長を目指し邁進していくことでしょう。

会社情報

会社名
Exotec Nihon株式会社
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟18階
電話番号

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