岡山大学文明動態学研究所(RIDC)が最新の研究を公開しました。この研究は、2024年9月18日に実施された第37回RIDCマンスリー研究セミナー「ドローン測量で描く岡山の古墳」の録画配信に基づいています。
このセミナーのスピーカーは、岡山大学学術研究院社会文化科学学域の光本順教授です。教授は、これまでの研究成果をもとにドローンを用いたレーザ測量技術による古墳の新たな解析手法を紹介しました。吉備地域には多くの古墳が存在していますが、ドローンによる測量は、広範囲の地形とともに、古墳本体を一度に捉えることができるという大きな利点があります。
研究は2020年から始まり、岡山県内に存在する古墳を対象に進められています。測量対象には、全国で4番目に大きい前方後円墳である岡山市の造山古墳をはじめ、円墳や方墳など様々なサイズの古墳が含まれています。測量の成果として作成された図面も多く、地域の古墳の多様な姿を描くことができました。この研究を通じて、古墳に関する新しい知見を提供できることを目指しています。
録画の視聴は、2024年9月19日から可能で、約46分の動画でその内容を深く理解することができます。このような研究は、地域の歴史と文化を新たな視点から探求する貴重な機会を与えてくれます。興味のある方は、ぜひご覧いただき、古墳に対する理解を深めてみてください。
また、RIDCでは各種セミナーや研究活動を一般公開し、地域の研究者と市民との交流を図っています。今回の研究を通じて、古墳についての知識が一層広がり、地域文化の理解が進むことを期待しています。さらに、岡山大学は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援しており、教育と研究を通じて地域社会との結びつきを強める取り組みを進めています。
以上のように、岡山大学文明動態学研究所による古墳のドローン測量の研究は、地域の歴史を新たに発見する重要なプロジェクトです。今後も、この研究がどのように進展していくのか、注目が集まります。