スマートHDとFPTが合弁会社を設立
2025年2月25日、スマートホールディングス株式会社(スマートHD)とFPTジャパンホールディングス株式会社(FPT)が共同出資し、合弁会社「FPTスマートテクノロジーズジャパン株式会社」(FST-Japan)が設立されました。
この合弁会社は、製造業へのデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指し、自動車業界を中心に新たなサービスを展開することを目的としています。出資比率は、スマートHDが51%、FPTが49%となっており、事業の効率的な運営や日本市場のニーズに対応する体制が整えられています。
合弁会社設立の背景
近年、自動車業界を含む製造業は、ソフトウェア定義車両(SDV)や生成AI、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、さらにはカーボンニュートラルなど、次世代のモビリティ社会に向けた大きな変革の時期を迎えています。このような環境において、エンジニアリング分野でもデジタルトランスフォーメーションの加速やデータを基にした開発手法の導入が求められています。
FST-Japanの設立により、スマートHDの豊富な製造業の経験と、FPTによる先端技術のリソースを融合させ、多様な製造業のクライアントに向けたDXの実現を推進することが期待されています。特に、スマートHDは製造工程での豊かな実績を持ち、FPTは最新のAI技術を駆使しているため、この二社の連携は革新的なサービスを生み出す可能性を秘めています。
具体的な取り組み
FST-Japanでは、今後5年間で約30億円のビジネス機会が見込まれており、大手自動車メーカーのデジタル化ニーズに応えることを目指しています。具体的には、図面情報のデジタル資産化、プリセールスの強化、大手自動車メーカーのニーズを元にした他OEMへの展開など、実際の業務におけるデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが進められています。
会社概要
- - 名称: FPTスマートテクノロジーズジャパン株式会社
- - 所在地: 愛知県名古屋市中区丸の内3-22-24 名古屋桜通ビル9F
- - 代表者: 佐藤 康一郎
- - 事業内容: 主に自動車業界におけるデジタルトランスフォーメーションサービスの提供
- - 資本金: 30,000,000円
- - 設立年月日: 2025年2月25日
- - 出資比率: スマートHD 51.0%、FPT 49.0%
代表者のコメント
FPTジャパンホールディングスの代表取締役社長であるド・ヴァン・カック氏は、「FST-Japanの設立は、FPTが長年培った技術力とスマートHDの日本における経験を融合することで、日本の製造業、特に自動車業界のDX推進、業務効率化に貢献することを目指しています」と述べています。
スマートHDの代表取締役、佐藤 康一郎氏も、「世界的な視点を持ち、日本の品質と現場力を融合した新たな価値を創出し、自動車業界を対象とした革新的なサービスを提供していく所存です」と強調しています。
この合弁会社の設立は、日本の製造業が今後ともグローバルな競争力を維持し、電動化や自動運転といった次世代技術の導入を加速する上で、重要な一歩となるでしょう。