出光興産、Cognite Data Fusion(R)導入でデジタル活用強化
出光興産株式会社は、2030年ビジョン『責任ある変革者』の実現に向け、DX戦略を積極的に推進しています。その一環として、データ活用を促進させるためのデータプラットフォームとして、Cognite Data Fusion(R)を採用したことを発表しました。
課題と取り組み
出光興産は、製造現場のDX化を進める中で、様々なシステムからデジタルデータを収集し、『集めるしくみ』を整備していました。しかし、各システムからのデータ収集や体系化は属人的な作業に頼っていたため、時間と労力を要し、付加価値の高い検討業務に十分な時間を割くことができませんでした。
Cognite Data Fusion(R)の導入により、全システムのデータを一元的に自動で集約・紐づけすることが可能となり、データ取得の自動化と多様化を実現します。これにより、データ分析や予測・判断支援などの意思決定を高度化し、付加価値の高い検討業務にシフトすることが期待されます。
Cognite Data Fusion(R)の特徴
Cognite Data Fusion(R)は、プラントのIT・OT・ETデータ、画像、手書きメモなど、あらゆるデータをAIや機械学習を用いてコンテキスト化します。これにより、専門家やエンジニアは必要なデータを迅速かつ容易に取り出すことができ、部門間でのデータ活用を促進します。さらに、デジタルツインの構築やデジタルデバイスを使用した現場の効率化など、製造業に必要なあらゆるDXに対応可能です。
今後の展開
出光興産は、今年度中に全事業所へのCognite Data Fusion(R)導入を完了し、運用を開始する予定です。これにより、効率的かつ網羅的にデータを収集・活用し、事業の高度化と持続可能な発展を目指します。
Cogniteについて
Cognite ASは、産業用ソフトウェアの世界的なリーダーカンパニーです。製造業、石油・ガス、電力などの重厚長大産業向けにデータ統合基盤であるDataOpsプラットフォームや産業に特化したアプリケーションを提供し、データ活用によるDXを支援しています。Cognite Data Fusion(R)は、国内外で多くの企業に採用されており、企業の収益性と持続可能性の向上の両方を支援します。
出光興産のCognite Data Fusion(R)導入は、同社のDX戦略における重要な一歩となるでしょう。デジタル活用による生産性向上と新たな価値創造の実現に向け、今後の展開に注目が集まります。