特許データを活用した新しいM&Aマッチングシステムの開発
株式会社ストライクは、東京大学大学院工学系研究科と株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズとの共同研究を通じて、特許データを利用した新たなM&A候補企業探索システムの開発に成功しました。このシステムは、2022年9月から始まった研究の成果であり、企業が保有する特許情報を分析し、相互に技術シナジーが生じる可能性のあるM&A候補企業を効率的に抽出することが主な目的とされています。
特許データ解析の意義
特許データは企業の技術力や市場での立ち位置を示す貴重な情報源であり、M&Aにおいてもその重要性は高まっています。本システムは、特許的に近い企業のみならず、一見意外な分野に属する企業の組み合わせも考慮に入れることができるため、より多様な選択肢を提供します。このアプローチにより、従来のM&A手法では見逃されがちな技術的なシナジーや新たな市場機会を見出すことが可能となります。
正林国際特許商標事務所との提携
また、ストライク社は本研究成果を基に、特許情報の解析を専門とする正林国際特許商標事務所と協力し、特許データ解析とIPランドスケープ分析を活用したM&A支援サービスを開発中です。この共同の取り組みにより、クライアントはより精度の高いM&A候補企業を発見し、自社の事業戦略に合わせた提案を受けることができます。特に、特許データに基づいた情報は、企業の成長性や競争力を評価するための客観的な指標となるでしょう。
新サービスの具体的な内容
新たなM&Aマッチングサービスには、以下の3つの主要な機能が含まれます:
1.
M&A候補企業リスト作成サービス
ストライクの自動解析システムによって、クライアントが保有する特許情報から候補企業リストを自動生成します。
2.
オーダーメイド解析サービス
クライアントの事業戦略に基づき、カスタマイズされた解析を行います。
3.
IPランドスケープ®サービス
M&A候補企業の成長性や競争力を可視化し、技術戦略との整合性を確認できます。これにより、情報の質が保証され、意思決定が容易になります。
研究発表会の開催
この革新的なM&Aマッチングシステムの開発経緯やサービスの詳細については、2025年4月24日に虎ノ門ヒルズで開催される研究発表会にて直接説明されます。このセミナーでは、「特許×M&Aの可能性」というテーマのもと、パネルディスカッションや実践講座が予定されています。参加者は特許データがM&A戦略に与える影響を深く理解できる貴重な機会となります。
特許情報を駆使したM&Aの新たな潮流は、企業戦略に革命をもたらす可能性を秘めています。ストライクが手掛けるこのM&Aマッチングシステムが、どのように企業の成長を支援するのか、今後の展開が注目されます。