2025年の正社員年収と求人動向
株式会社マイナビが発表した「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人件数・応募数推移レポート」によると、2025年4-6月の正社員の初年度年収は488.8万円と過去最高を更新しました。次項ではこの調査結果の詳細を詳しく見ていきます。
平均初年度年収の推移
2025年4-6月の平均初年度年収は488.8万円で、前年同時期の465.8万円から23.0万円増加。これは、調査を開始して以来の最高額であり、企業が初年度年収を引き上げていることを示しています。とりわけ、未経験者向けの求人でも446.2万円と前年から上昇しており、企業が新しい人材に対し積極的な姿勢を取っていることが伺えます。
一方で、経験者向けの年収は548.5万円で横ばい状態にあるため、企業は依然として即戦力人材を重視していることがわかります。
求人件数の増加
2025年4-6月の求人件数は前年同期比156.8%と約1.5倍に増加。特に経験者求人数が41.7%を占めており、企業の採用意欲がセンセーショナルに高まっていることを示しています。多様な業種、特に金融やIT、コンサルティングといった専門性の高い分野では、経験者の需要が膨らんでいます。
業種別の年収傾向
業種別にみると、金融・保険が581.1万円で最も高く、未経験者求人に対する年収の差は179.6万円に達します。次いでIT・通信が561.3万円、コンサルティングが543.2万円となりました。これからも業種による年収差が続く見込みです。
地域ごとの求人動向
地域別に求人件数を考慮すると、関西エリアが2023年平均比で199.5%と著しい増加を見せており、特に京都府では292.7%の増加が見られました。国際展覧会の影響もあり、地域経済と観光業の活性化が要因となっています。この状況は今後も続くと見込まれています。
調査結果のまとめ
2025年の初年度年収と求人の調査結果は、企業が幅広い人材層に対しより良い待遇を提供する傾向を示しています。一方で、即戦力となる経験者のニーズは依然として高まっており、企業はそれぞれのニーズに応じた採用戦略を展開しています。これにより、今後の人材市場はよりダイナミックな変化を迎えるでしょう。
仕事の採用市場において、親しみやすく多様な人材が必要とされている時代が到来していることを感じざるを得ません。今後の動向に注目です。